第2話 君の家2
帰り道。海くんと一緒に帰ることになったけど、言い出しっぺの本人は一言も喋らない。
五分くらいだった頃。
「ぼくんち来ない?」
そう言った海くんの顔を見た僕は、全身がぞくっと、震えた。
怖かったんじゃなくて、むしろ行ってみたいと思ってしまっていた。
それからまた、五分程歩くと海くんの家に着いた。
とても大きな家で、お金持ちなのだとすぐにわかった。
玄関に入ると、家の電気は消えていたから誰もいないのだと、少し緊張がほぐれた。
海くんは僕にお茶を入れてくれた。
それからすぐに海くんは、自分の部屋へ僕を案内してくれた。
特に変わった事はない。どこにでもある男の子の部屋。
だけど、1つだけ気になるものを見つけた。そして、それを僕が見つけるのを待っていました、というような顔を海くんはしていた。
「それ、使ってみる?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます