ぼくんち来ない?

@gfjtnn

第1話 君の家

5年目の黒いランドセル。新しいクラスにドキドキしてる。

顔馴染みの人ばかりだけど、やっぱりクラス替えはみんなの楽しみだ。


4年生の時も仲の良かった、行人(ゆきと)と、臣くんは今年も同じクラスだった。

登校初日から気分が良かった。



僕は中峰春渡(なかみねはると)。

「はる」みんなからはそう呼ばれてる。


今日は始業式だけで、お昼でかえれることになっていた。

行人と臣くんは、用事があるというので急いで帰って行った。


教室には生徒が、3、4人程だった。

ランドセルを肩にかけ、帰ろうとした僕の背中を誰かがたたいた。

「今から帰るの?」

それは、あまり話したことのない男の子で、葛西海(かさいうみ)くんだった。

「うん。そうだけど、どうしたの?」

「あ、あの、一緒に帰ってもいい?」

どうして僕と帰りたいのかわからなかったけど、なんだか断る事ができなかった。


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