2nd 授業

 ため息一つ、静かに吐いた。特にいじめられているわけでもない、逆に言えば話しかけてもらう人がいるわけでも友達がいるわけでもない。ただただ授業を受けるだけ。給食なんて正直いらない、授業だけ受けてさっさと帰ってしまいたいところだ。

 つい先ほど授業が終わった、掃除は当たっていないので下校するだけ。部活はどうせ皆駄弁ってるだけだし顧問は来ないしでぐだぐだとなるのは目に見えているので一度か二度しか行ったことがない。美術部ではあるが特別絵がうまい訳でもない。ただ好きなだけだった。

 鞄を手に廊下へ出る。教室にいても邪魔だと箒で脚を汚されるだけだ。

 家まで大凡一時間。なんでこんなに長いのに「学校」になんて行かなければならないのだろうか。此処は地獄に違いない。いや、地獄の方がましだろう。うん。

 家についたらどうしようか、と考えるよりも、転んで痛い思いをしないようにと意識を足元へと集中させる。

「あんまり痛いと、立てないからなぁ」

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【投稿練習作】闇への世界はすぐそこに @koto__328

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