【投稿練習作】闇への世界はすぐそこに

@koto__328

1st 朝

 目覚ましの音に目が覚める。11月の第三月曜日。ああ、今日から学校か。

 少し憂鬱な気分で体を起こす。肩が重い、頭がガンガンする、右足の裏が痛い。……今日も体に異常ナシ。仕方ない。寝室を出て階段を下りた。ちらりと外を見やると雪が降っている。ついていないな。親はもう仕事に行ったし、休むこともできるが皮肉なことに学力が低いのでそうもいかない。高校へ受からなければ遺書書いて逃亡してやろ、くらいの軽いのかそうでないのか、よくわからないけれどそんな気持ちでいる。

 朝食を早々に済ませ着替える。制服を見るだけで目眩がする。どうしてこんなことになってしまったのだろうか。時間割を片手にもう一度持ち物を確認して、時計を見るとまだ時間に余裕がある。櫛を片手にノートパソコンを開いた。

 SNSに呟き投稿、大人ぶったりとかはしない、でもこう呟く。「今朝は雪が降ってるよ、積もらないといいよなぁ。風はそんなに強くなさそうだけど」現実から目を背けたい、けれどそうもいかないので当たり障りのないことを、といつも天候を呟いている。櫛で髪を梳かしてからもう一度時計を見る。まだ間に合う。けれど少し早めに出ようかな。

「少し早いけど、行ってきます!」

botの自動返信に「いいね」を押して、鍵を片手に家を出た。


 さあ、地獄の耐久ゲームだ。

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