究極


思いつめていた


雫の落ちる 緑の葉にも

透き通る 空の色にも

判るように 構築されていった 

鉄条網


落ちるコンクリート

鳴る 機械音

そそり立つ 「城壁」


苦い味のする 空気

息も痛い

乾く指先

軋む身体


放っておけないよ 命

だから広げよう地図を

誰も待ってはいない

この道の先の筈なんだ

出口


走っていこうとする意志を

抜き去り

求める心が 飛んでいく

どうしてあと一歩が 届かないんだ


つまり人生は

こうして 


高いところへ 昇っていくには

何が 必要だというの?


どうして ここに 涙を流す?

どうして ここで 待っている?

私を 待っている…


そうだ 私を待っている

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