キャンプの締めは花火と恋ばな!さらば、花火だドカン!


花火も終わり、花火だドカンはセレナ様にジックリと話があると言われ、連れていかれた。


最初は「たとえお尻を叩かれても、価値ある行為でした!」っと言っていたが、シリカ、サルファ、カーネリアと言う3体の龍が現れると、アンジュラと真っ青になって連れていかれた。


……さらばだ、花火だドカン!

俺達はお前の事を忘れるぞ!




「って、事で就寝なんだけど……あの女神達はどうするのかな?」


「って事が、なんなのか分からないけど、ほっといた方が良いんじゃない?」


俺の言葉に隣に居た円が、嫌そうに女神達に顔を向けてそう言ってくる。


「触らぬ神に祟りなしって言うしな……」


朝日もそう言って嫌そうな顔している、弘志に梨花も嫌そうな顔だが、エイミリアだけは真っ青になって何かブツブツ言っている。


何故エイミリアが真っ青になり壊れているかと言うと、女神達の醜態が原因だった。


「○▼●@∧+∴⊂°∀°⊃∽」


「何言ってるか、サァーッパリ┏оэо┓√⊂▼←↑↓→〒!」


「ぶひゃひゃひゃ!ウエハース!」


「ウエハース!?いただくわ!

……ずいぶんアルコール臭いウエハースね……美味しいわ!」


「アルレニスよ、それはテキーラじゃ!

ハザ、新たなウエハースを持てい!……そうじゃ、これこそが聖なるウエハースよ!」


「お美しいユノガンド様、この£♂♀Мχ㌢㍍はどういたしましょうか!?」


「わらわの知ったことではないわ!

……む!?メルクルナは何処に行ったのじゃ!」


「今私は、ユノガンド様の尻に敷かれてます!」


「ならば良し!」


そう、女神達はグチャングチャンに酔っぱらっていたのだ!


アマテラスは何か言っているが何を言ってるどころか、なんて発音してるかすら分からない。


その相手をしているアテネは、分からないと言いながらたまに意味不明な言語で返答している。


ブリュンヒルデは何が楽しいのかゲラゲラ笑いながら、様々なお酒をお菓子だツマミだ、お菓子やツマミをお酒だと言って周りに差し出している。


しかしブリュンヒルデは決してからかっているのでなく、純粋に酔っぱらって判断がつかなくなっているのだ。


そして、酔って寝落ちしているアルレニスは、それらが差し出されて物がお酒だと起きて飲みまくっている。


エイミリアは尊敬しているアルレニスの痴態に、壊れてしまった。


ユノガンドとハザはまともそうに見えるが、お互いに明後日の方を見て話しているので、お察しだ。


メルクルナは寝転がっていて、何故かユノガンドの尻にしかれている、これについては全員が考えるのを止めた。




「さぁさぁ、もう遅いわ。

今日はもう休みましょう?明日の夕方には帰るんだし、その準備も必要でしょ?」


香織姉が[バンバン!]っと手を叩きながら号令をかける。


そう、香織姉が言ったように明日には俺達は帰るのが決まっていた、そして俺達は綾香姉に従ってテントに……ではなく、コテージに向かう。


このコテージ、ドライトが用意した折り畳み型コテージで、気軽に何処にでも設置できる便利な物だった。

ただ、便利は便利なのだが俺達には使えなかった、何故か?展開する時と畳む時に、一度手に持たないといけないからだ。


……10数トンはあるコテージをどう持てばいいんだよ!?ってことで俺達には無理!とテントにしようと思ったのだが、風呂付きと聞いた女性陣によって一瞬でコテージに決まり、ドライトが連れていかれる前にアルレニス様が預かって、酔っぱらう前に設置してくれたのだ。


なんにしろ俺達は寝るためにコテージに入る、黄昏ていたエイミリアも、円と梨花が支えて連れてくる。


「部屋割りは……最終日だし、エイミリアさんも一緒に寝ますか?

女子と男子で別れて寝ましょう!」


「またか……」


「朝日はともかく弘志がなぁ……」


「ん?なんだよ星司、言いたいことが有るならハッキリと言ってくれよ」


「うざい!」


「はぁ!?俺のどこがだよ!

朝日、お前もなんとか言ってくれよ!」


「うざいぞ?」


「な!?」


異世界でのキャンプに興奮している弘志は、ずっとウザかったのだ!




「あいつ等、毎日うるさいわね……」


「星司さんはテントで寝たかったみたいですね?」


「弘志君がウザくて眠れない!って嘆いたからねぇ……」


梨花達4人は風呂に入り、サッパリとして部屋に入る。


「2人用のテントなんですから、弘志さんに1人で寝てもらえば良かったのでわ?」


風呂に入って精神的にも落ち着いたのか、復活したエイミリアそう言ってくる。


「あー、そう言ったらしいんだけどさ。

弘志が、なら無理して3人で寝よう!とか言ったらしくてね?」


「どちらかが、生贄になることになったらしいんですよ?」


「星司君、初日と2日目は勝ったんだけどね……

そこで気が緩んじゃったみたいで、4連敗しちゃたのよね……」


「はぁ……」


などと言いながら皆はベッドに入る。

するとエイミリアが意外な事を聞いてきた。


「あの、ちょっと聞きたいんですが、灰谷様と皆様はどの様なご関係なんですか?」


「へ?どんなって……幼馴染ね?」


「そ、そうなんですか?」


「うん、私達全員が幼馴染ね……」


円がそう言うと、エイミリアら小首をかしげて意外そうに言う。


「私、てっきり、灰谷様はどなたかと恋仲だと思ってました」


エイミリアの言葉に梨花が食いつく。


「それは何故ですか?と言うか、何故そんなことが分かるのですか?」


「実は私……この一週間、皆様を観察していたのです」


梨花の言葉にエイミリアはここ一週間、皆を観察してたと言い驚かせる。


すると教師の香織が、何故そんなことをしたのかとたしなめる。


「エイミリアさん、他人を観察するなんて失礼ですよ?

ましてや皆とは友達になったのでしょう?」


「はい……それは分かっているのですが、王族として人を見極めるように言われてたのと、単純に異世界の方に興味があったので……」


エイミリアそう言って、照れた様に顔を赤くしてうつむく。


その様子を見て香織達は、エイミリアがまだ15歳だと思い出す。


遊びたい盛りなのに、やれ勉強だ、やれ武芸の練習だと様々な授業があり、そんな中で異世界からの来訪者が来たのだから、興味がわくのは当たり前の事なのだろう。




そんなやり取りをしていたが、円が耐えられなくなり質問する。


「それでさ、なんで星司が私達の誰かと付き合ってると思ったわけ?」


円の問いに、エイミリアが答える。


「えっと、灰谷様に円さん達が熱い視線を向けてるのは、直ぐに気がつきましたよ?」


「「「え!?」」」


「それで、灰谷様も皆様を見ることが有るんですが……寂しそうに反らすことも有るんですよ?」


「「「………………」」」


自分達の視線を察知されていたとは、考えてもいなかった3人だったが、エイミリアも伊達に王族をしている訳ではない、王族の教育として観察術も学んでいたのでエイミリアにはバレバレだったのだ。


「先程も言いましたが、私はてっきりどなたかと恋仲だと思ったのですが、灰谷様の様子を伺っていると違うように感じまして……」


エイミリアにそう言われて、思わず梨花と香織は円を見る。


見られた円はうつむき顔を少し青ざめさせながら、エイミリアに向かい合うと語りだした。


「昔ね……中学を卒業する時に私、星司に告白されたの……嬉しかった、凄く、すっごく嬉しかった……」


「じゃあ、円さんと灰谷様はお付き合いされてるんですか?」


「ううん、私ね……罵倒してふっちゃったの……バカみたいでしょ?

好きなのに……愛してるのに、ふっちゃったの……」


円はうつむき、辛そうに言う。

布団には幾つか水で濡れた跡があり、泣いているのも見受けられた。




その姿を見ながらエイミリアは、おずおずと質問をする。


「そんなに辛いなら、何故……何故ふってしまったのですか?」


「凄く、嬉しくって、テンパってね?

アワアワしてたら……梨花と香織姉の顔が浮かんだの、そしたら……口が勝手に動いてたわ……私ってバカよね」


「円さん……」


エイミリアは円を労るように抱き締める、そして梨花と香織の方を向き、怒りを押さえながら語りかける。


「お二方共、酷すぎますよ!?

精神魔法を使って罪悪感が湧くようにするなんて!」


その言葉に梨花と香織はズッコケ、泣いていた円はエイミリアの頭にチョップを落とす!


「んな訳あるか!

……私達6人ってさ、産まれた時からの付き合いなのよね?

でさ、そんな仲だから、梨花と香織姉の顔が浮かんじゃったのよ、2人も星司の事が好きだからね……

で、私だけが付き合って良いのか、2人を裏切ったら友達じゃなくなっちゃうんじゃないかって考えたら、パニックになっちゃったのよ」


「円さん……」


エイミリアが円を見つめていると、円を左右から梨花と香織が抱き締める。


「バカ……選ばれたんだから、ウンって言えば良かったんですよ」


「円ちゃんは昔から優しかったから……ううん、優しすぎるのよ……」


「梨花……香織姉……」


エイミリアはそんな3人を見ながら、不思議そうに聞く。


「あの、そんなに星司様が好きで、梨花様と香織様とも離れたくないなら、全員でお付き合いすればよろしいのでは……?」


エイミリアの言葉に、香織が反応する。


「アルレニアの世界では、一夫多妻やその逆も認められているそうですが、私達の世界で住んでいる日本では認められてないし、異端とみなされるの……」


「何にしろ私はさ、自分の事ばかりを考えて、星司を傷つけたバカな女って事なのよ……」


円が泣き笑いながら言い、続けて言う。


「私達も、この世界で暮らせたら良いんだけどね……」


「流石に、親兄弟を捨てられないですし……」


「地球にも一夫多妻制の所は在るにはあるけど……異世界行くのと変わらないしね?」


「はぁ……」


円達の言葉にエイミリアが曖昧な返事を返した時だった。


「そんな皆さんに朗報です!」


ドライトが飛び出したのだ!




エイミリアの布団の中から――




「わあぁぁぁ!?」


「ど、どっから出てくるのよ!?」


エイミリアは驚き自分のベッドから飛び出し、円は驚きながらも非難する。


梨花と香織は驚き固まっている。

そんな円達を無視してドライトは続ける。


「灰谷星司さんと愛し合いたい……どうせなら複数プレイで!」


「「「複数プレイ、言うな!!」」」


「でも世間の常識とかも気になる、アルレニアのような恥も外聞も無い世界だったら良かったのに!」


「恥も外聞も無い世界って、どう言う意味ですか!?」


「そんなあなた達にはこれ!」


円達やエイミリアの言葉を無視してドライトが取り出したのは、7本の普通の鍵だった。


住宅等で使われるディンプルシリンダー錠の鍵だが、その表面には見たことがない紋様が描かれており、明らかに普通の鍵ではない。


「……受け取ってください?」


ドライトは鍵を差し出すが、誰も受け取ろうとしない。

ドライトは受け取れと更に目の間に持っていくが、円達は目を剃らすだけだった、だが意を決して鍵の一本を受け取る手が有った。


「ドライト様、これは私も貰ってもよろしいのですよね?」


「もちろんですよ!

エイミリアさんも欲しいと言う事は、星司さん狙いと言う事ですか?」


円達はエイミリアが鍵を受け取ったのにも驚いたか、星司狙いと言う言葉にも驚愕する。


「はい、面白そうなので参戦してみます!」


「「「そんな理由で参戦するな!」」」


何にしろエイミリアが受け取ってしまったので、他の皆もシブシブ受け取る。


「それで、この鍵は何処の鍵なんですか?」


エイミリアの質問に、ドライトは嬉しそうに答える。


「香織さんの部屋の隣の部屋の鍵です!

この鍵で玄関とアルレニアに繋がるドアが開きますよ!」


「「「……はぁ?」」」


「アルレニア側は、魔境に近いフォルセクル王国の街の一軒家に繋がってます!」


ドライトはそう言うが、円達はこの鍵が何故に自分達の恋の手助けになるか分からなかった、だが鍵を全員が受け取ると、ドライトはとんでもない事を言い放った!




「アルレニアで働き、子を産み育てる。

親兄弟と会う時はこの鍵を使って地球に来る。

どうですか?良いと思いませんか?」


「はぁ……それになんのメリットが……?」


梨花がそう言うと、ドライトが続けて言う。


「アルレニアは、ハーレム可なんですよ?

つまり……星司さんと3人で複数プレイ出来るんですよ?」


「だから、複数プレイ……へ?」


ドライトの言葉に、円がまたツッコミを入れようとしたが、固まる。

そこにドライトがニヤニヤしながら誘惑するように語りかける。


「皆さん、ステータスが高いですよね?

星司さんも偽装してますが、実際にはかなり高いステータスに、私がしてあります。

冒険者になって稼いで、星司さんの元に3人で嫁ぐ……良いと思いませんか?」


「「「良いかも……」」」


ドライトの言葉に、3人は鍵を握る手に力が入る、隣ではエイミリアが「ドライト様って実は悪魔か何かだったりしませんか?」っと、的確な事を言っている。


「フフフ……なら。

あとの3本を誰に渡すか、分かりますよね?」


「「「ちょっと星司(君、ちゃん)の所に行ってくる!」」」


「行ってらっしゃい~」


ドライトとエイミリアに見送られ、円達3人は星司達3人が居る男子部屋に走っていくのだった。




「ドライト様、なんで円さん達にアルレニアで暮らすように誘導したんですか?」


「……何がですか?」


「ドライト、質問に答えてあげなさい」


エイミリアの質問にとぼけるドライトだったが、エイミリアに見つめられ、何時の間にか現れたセレナに言われてシブシブ言い始める。


「シリカ達も居るんですね?

エイミリアさんを信用してお話ししますが、神々の内情の話にもなりますから、黙っててくださいね?」


シリカ達も現れたのを見てドライトが話始める、神々の内情の話にもなると言われて、エイミリアは驚き佇まいを直す。


「シリカ、アルレニアが何故こんなにも長く、邪神に攻撃されていか、不思議に思いませんか?」


「へ?……ハザ様が弱いからじゃないの?」


「ハザ様は他の原始の神に比べて確かに強くはありません、ですが邪神に遅れを取るほど弱くもありませんよ?」


「そう言えばそうよね?」


ドライトの言葉にシリカはサルファ達と顔を見合わせる。


「実は邪神が攻撃を続けていた理由は、アルレニアの民人の心を狙ってなんです」


「心……?」


サルファが不思議そうに言うと、ドライトはサルファの方を向き説明する。


「邪神や魔神に攻め続けられ、世界が荒廃するだけでなく、民人が不幸な目にばかり有っていれば、心が荒みます。

心が荒めば……魔人になりやすくなり、そしてそこから邪神や魔神が生まれるかもしれません……」


「そ、それって邪神の生まれる理由の1つじゃんか!」


「……そうなったら……アルレニアから邪神が……バンバン生まれる?」


カーネリアが思い出した様に叫ぶと、アンジュラがポツリと言う。

その言葉にシリカ達にセレナ、エイミリアもあまりの事に驚いている。


「そうですね、それでアルレニアは滅んでしまうかもしれません。ちなみに龍や龍神はあまりそういう事に頓着しません、何故ならそうなったらそうなったで、丸ごと滅ぼしてやれば良いとしか思いませんからね?

しかし、ハザ様やアルレニスさんはそうではありませんし……それに実際に住んでいるエイミリアさん達一般人はどうなりますか?」


ドライトの言葉にエイミリアは真っ青になってガタガタと震えている、それを見たセレナが先を促すとドライトは少し困った顔をしながら先を話す。




「……ですがですね?邪神のしつこい攻勢に晒されても、挫けず耐えられる世界も多数有るんですよ、その世界とアルレニアの違いは何か、分かりますか?」


エイミリアはドライトに言われて思案するが、首を振り分からないと答える。


「その世界から勇者が産まれるかどうかですよ?

異世界から連れてくる勇者ではなく、現地産の勇者が産まれるかどうかです」


ドライトの言葉にエイミリアだけでなく、シリカ達も驚いている。


「勇者とはただ単に魔王を滅ぼす者という訳ではありません。

人々の希望になるのも、勇者の役目なんですよ?」


「で、でも召喚すれば……それに何故、星司様達をアルレニア住まわすのか……」


「召喚して、現れなかったら?

実際にハザ様は祖父母にこれ以上の召喚をしないように止められました。

現れなかったら人々はどう思いますか?」


ドライトの言葉にエイミリアは更に青くなる。


「ハザ様も歴代の召喚勇者を送還しなければ良かったのです、そうすれば格の高い魂がアルレニアに落ち着き、転生を繰り返す可能性が高かったのですから……そしてその魂を持つ者に、勇者として力を授ければ良かったのですよ」


ドライトがそこまで言ってシリカ達も、ドライトがやたらとアルレニアに干渉していた理由を理解した。


「……さて、エイミリアさんも理解してくれたと思いますが、この話は神々の内情等に関わる話です。

ですから、この話をあまり広げられると困ります、そこでこの誓約書にサインしてもらえますか?」


「……誓約書ですか?」


「はい、お願いしますね?」


ドライトに紙を渡されて、エイミリアはサインをし始める、その時にセレナがドライトに質問をする。




「それでドライト、あなたにはなんの利益が有るのですか?」


「え?セレナお義母様、ドライトは善意でしたんじゃ……?」


「そんなわけ無いでしょう?」


セレナの問いに、シリカが不思議そうに言う。

そのやり取りにドライトは参加せずに、エイミリアにサインをさせていて、書き終わると満足そうに書類を受け取る。


「ドライト?母の質問に答えなさいな?」


セレナに言われてドライトは書類を抱えたまま、セレナとシリカ達に向き直る。


「やりました!エイミリアさんをゲットです!

あ、こっちの誓約書は鼻紙にでもしますかね?」


「ドライト……どう言うことか私達とセレナお義母様に説明して」


ドライトは複写式の書類を丁寧に2つに別けて、自分の亜空間にしまっていきながら、説明する。


「エイミリアさんの魂はなかなか格が高いですし、本人も面白い逸材です。

是非とも私の眷族神になってもらいたかったのです!

今回はこの契約書に署名して貰ったので……めでたく私の眷族になりました!」


「……へ?……あ!エイミリアさん、本当に神になってるわ!?」


「し、しかも夫の眷族神になってる!」


「つ、つまり旦那様はエイミリアさんを手に入れるために、こんな小細工をしたんですか!?」


「書類に自分で書かせたのも、このためかよ!」


「……流石は夫……抜け目無い!」


セレナにシリカ達は呆然としていた。

そしてやはり呆然としているエイミリアの周りには、何時の間にかキャロリンとナタリーがやって来ており、「これからは一緒に頑張りましょう!」っと言っていて、ドライトは万歳を繰り返していたのだった!




「………………なんか大事なものを盗まれた気がする!」


「アルレニアよ、プレミアムビールならそこに有るぞ?」


「気のせいか!」


こうしてどっかの誰かの策略により、エイミリアはドライトの眷族神ににり、気がつきかけていたアルレニスは、ハザの余計な一言でエイミリアを失ったのだった!


「めでたいですよ!」


「え?え?え?」


「「3人仲良くドライト様に使えましょうね!」」


喜ぶドライトとキャロリンにナタリー、エイミリアは未だに何が起こったのか分かっていない、そして隣の部屋では――


「星司!結婚してアルレニアで暮らしましょう!」


「は、はぁ!?円、お前どうしたんだよ!?」


「星司さん安心して、私達とも結婚できるから!」


「り、梨花までどうした!?」


「星ちゃん、あなたはただ、うなずけば良いのよ!」


「香織姉まで!?い、一体何が有ったんだよ!?」


「だからさ、その日の気分でスノーピ◯クにしたり、コ◯ンビアやコ◯ルマンにしたりしてさ?そうすりゃキャンプもより楽しめると思うんだよ!」


「弘志がウザすぎる!」


そしてアルレニア最後の夜も、星司と朝日は眠れなかったのだった!

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