卵編 ステータスとスキル

白く、、、ないな、ってか真っ暗だよ!


え? 何これ? 何時もの白くうっすらと輝く世界どこいった!?

何時もと違い真っ暗な世界に驚き一気に覚醒したわ!


【おはようございます、ドライト様】


『お、おお?龍珠さんか?』


【はい】


『なんか真っ暗なんですけど!なんで!?』


【現在は夜中の2時です、なので暗くなっております】


驚いて損した、、、

しかし微妙な時間に眼が覚めたな。


、、、ん?時間?


『時間の知識ってこの世界にも在るんだ』


【はい、ドライト様が元居た世界ほどハッキリとはしてませんが時間や暦の知識

はこの世界の人族の文化にもあります】


『ふーん、それであれからどのぐらい時間経ったの?また1ヶ月経ったとか?』


【はい1ヶ月近く経っています】


また結構寝てたな、、、 まぁ、いいか。

それよりもこの間の続きだな、あのステータスとスキルはなんであんな事になっ

てたのか聞かなきゃだな!


『龍珠さんやこの間のステータスとスキルについて聞きたいんだけど、、、』


【ステータスとスキルですか?】


『うん、測定不能と出力1%って、出てた残念ステータスとナニコレスキルの事です』


【それについては簡単な事です、単にドライト様が弱すぎてあの様な

結果が出ただけです】


うわあぁぁぁぁ!やっぱりかぁ!嫌な予感がしたんだよ、ちくしょう!

話の流れからチートな生物(龍)転生で無双とか考えました!

本当にありがとうございました!


【ドライト様、勘違いされてる様ですがあくまでも今現在が弱いだけです】


『え?どー言う事?』


【ドライト様は今現在卵の状態です、ドラゴン、竜、龍などの龍種は総じて卵の時は弱いのです】


『ふむふむ』


【龍種は最弱のドラゴンにしろ神族と同等以上の戦闘力を持つ龍にしろ頑強で高い能力を持つ肉体を持ちます、その強力な肉体を作る期間が卵の時なのでどうしても卵の間は脆弱になってしまうのです】


『ならもし今、俺の卵が割られたらスライムが相手でもやられるって事?』


【さすがに普通のスライムが相手なら勝てますが上級スライムや上級ゴブリンの相手ですと厳しいです】


『上級とは言え、スライムやゴブリンに負けるのか、、、

ってかやっぱりモンスターって居るんだ?

ゴブリンの上級種はなんとなく判るけど上級スライムってやっぱ粘液型のスライムなの?』


【はい、ちなみに上級と中級の一部と下級のスライムはゼリー型です、

ゼリー型の中にはペットとして人と共存してる者も居ますね】


『魔族とかもいそうだなぁ、、、 ん?そー言えば龍ってモンスターのカテゴリーなの?』


【魔族も居ますがモンスターではありませんね、魔族はそのまま魔族でカテゴリーされています。

龍は幻獣や神と考えられていますがドラゴンや竜の中級の一部と下級がモンスターと考えられていますね】


うーん、下級とか上級とかあるんだ、同じ龍種でも別の名前があるって進化みたいな物なのが有るのかな?

俺は龍族に転生した事だし龍種について詳しく聞いとくか!


『俺達龍族はドラゴンと竜と龍って同じ生き物って考えてるの?それとも違う生き物って認識なの?』


【龍族から見るとドラコンと竜と龍は同じ生き物として認識しています、

哺乳類で例えるとドラゴンは犬や猫のようなある程度の知能が有る生き物で、

竜はサルや豚などのさらに知能の高い生き物、っと言った感じで認識してますね】


『へー、ところで進化って有るの?』


【はい、有ります。

有りますがドラゴンから竜に進化する事は多々あっても、竜から龍へは極めて少ないです。】


『ほへ?なんで?』


【この世界の人族で例えると人から仙人や聖人などの亜神になるのはそれほど難しい話ではなく、

それなりに例が有りますが神にまで至るとなると強力な魂に対応するために肉体を捨てるか、

人とはほぼ別の物に作り変えねばならないので極端に少なくなるのです】


『フムフム、じゃあステータスってどうなの?進化すると上がるの?』


【進化するとステータスもかなり上がりますね、これは肉体を作り変えてるからだと言われています】


『ふーん、じゃあ龍種の強さってどの位なん?』


【強さ的には下級のドラゴンの討伐には最低C級以上の冒険者が15人以上必要

とされてます、それから順に中級のドラゴンにはC級の冒険者が30人以上、

上級ならB級が10人とC級が30人は最低必要と言われてますね】


『うむ、よく分からん!冒険者とか見た事が無いしな!』


【もっと解りやすくサッカーで例えるとドラゴンにはJリーガーを数人含む15~50人の経験を積んだベテランアマ選手が集まれば倒せる。

竜だとヨーロッパの名門のサッカークラブチームで主力になれる位の才能が有って経験豊富な選手を10人を含むプロ選手が30~100人居れば倒せる。

龍ですとまず人族をやめて亜神になる所から始めて最低100人以上集めないと相手にもならない。

っと言った感じですね】


『最後だけやたらと難易度たけぇなおい!』


【竜のブレスは防ぐ方法がある程度有るのですが、龍のブレスになると亜神クラスになら

ないと防ぐ方法がほぼ皆無ですので、、、】


『ま、まぁ俺も龍族だし孵化すれば強くなれるって言う事だな!』


【はい、現在は前回とあまり変わらないステータスとスキルですが、

このまま順調に強化されて育てばかなり強くなれるはずです、

一応孵化後のステータスとスキル構成の予想が有りますがご覧なりますか?孵化直後のまだ弱い状態ですが】


『おお、見る見る!はよう見せぃ!』


【かしこまりました、これが孵化後の予想です】


名前 ドライト


種族 龍族 (下級)


状態 幼龍 (産まれたて)


ステータス


HP  150000


MP  120000


STR 12000 


DEX 10000


VIT 30000


INT 15000


AGI 10000


MND 25000


スキル

龍の眼 異界の知識(補完版) 体術(龍) 魔法(龍) 魔術(龍) ブレス(全種) 再生(龍) 龍語 念話 状態異常完全無効


称号

転生者(?)


『おお!凄いステータス、、、なのか?他人のステータス見た事無いから高いのか低いのか判断できんわ!』


【人族だとベテランの冒険者で平均が1000と言われていますね、亜人などを含めると数値が変わりますが】


『なら、かなり強いって事じゃ?ヒャハーできるかも!?』


【それはお勧めしませんね】


『なんで?』


【原始の神々が世界を創った時に龍神様達も手を貸したのですが、

その理由が龍族が安心して子が産める安定した世界が欲しかったからだそうです、

その安定した世界を荒らすような事を同じ龍族がすれば龍神様が討伐に来るでしょう】


『、、、ちなみに龍神のステータスはいかほどで?』


【弱くても平均が1億を越え『やっぱ、平和って大事だよな!暴力反対!』ます】


うん、こりゃ神様とかも強いんだろうな、マッタリ生きよう!


【スキルについてですかランクや等級はありません】


『へー有れば便利そうなのに』


【ドライト様の元居た世界の書籍を参考に作ろうとしたそうですが、

どんなスキルを用意するかランクはどんなふうにするかでもめて、

殴りあいの喧嘩になってしまってランクは創らなかったそうです】


『なにしてんの神様達!?しかも、参考にした書籍って絶対ラノベだろ!』


【ちなみに勝者は古参の龍神様でした】


『参加してたのかよ!』


【もめはじめたら、どこからともなく集まって来たらしいですよ?】


『もーいいって!』


これ、スキルその物も大丈夫なのか?


『な、なあ、龍珠さんや』


【はい、ドライト様】


『スキルって持つとどんな意味が有るの?等級とか無いし、特殊効果とかどーなのかな?』


【一部の特殊な物や種族特性のスキル以外は持つ事で一人前になった事が判ります】


『、、、それって例えば剣術とれたとして、一人前になった事がわかるだけ?

剣の腕が上がるとか攻撃力が上がるとかないの?』


【一人前になった事がわかる以外、特になにもありません】


『それスキルって言わなく称号でいいだろ!』


ホントに残念でナニコレな転生だな!

あれ?そーするとこの後ろの(龍)ってどんな意味なんだ?


『な、なぁこの(龍)って何?』


【それは龍族の中で一人前になれるとその称号がスキル欄に付きます】


『称号って言っちゃてるよ!

それって人族とは何が違うの?種族によって付き方が違うとか?』


【はい、ほぼ永劫に生きる龍族の剣術の一人前は人族の剣聖レベルですね】


称号としても参考にならないだろそれ!


『ま、まぁとりあえず称号を偽装する事はできるのかな?』


【はい、ドライト様の場合は魔法で偽装するか根性で偽装するかですね】


『称号って根性で偽装できるものなの!?』


【はい、集中して念じれば偽装できるらしいです。

集中が解けると偽装も解けるとらしいですが、、、】


『いらんがな!そんなん!』


【では魔法で偽装ですね、生活魔法でできます】


『なんで!?なんで生活魔法!?

ま、まぁ良いや称号の転生者(?)を偽装して消したいんだけど』


【転生者(?)ですか?

生活魔法をドライト様にインストールすれば直ぐにでもできますが何故消したいのですか?

あと偽装が生活魔法のカテゴリーになったのは、都市とかで生活する為に偽装したいんだよね?

なら、生活魔法のカテゴリーで良いんじゃね?っと神様達が決めたからです】


『またお前らか!あと、また余計な知識が増えたよ!』


な、なんかまた疲れてきたわ!

睡魔が来る前にさっさと話終わらせて寝るか、、、


『龍珠さん セレナ って名前の女性が俺の母様なんだよね?』


【はい、ドライト様のお母様で間違いありません】


『この間さ、直接会ったわけではないけどさ、俺の事を愛し慈しんでくれてるのを感じたんだよね、、、』


【はぁ、、、】


『俺もさ、セレナの事を母様だと感じてるんだよ、、、

だからさ、転生者(?)とか称号にあると混乱したり不安にさせちゃうだろう?

母様にそんな思いさせたくないんだよね、、、へへ、、、』


【御安心ください、その事ならすでに解決済みです】


『へ?』


【セレナ様はすでにご存じです】


『ちくしょう!!』


【ディアン様はまだ、お知りになっておりませんので『あれはいいや』はぁ、、、】


『なんか、本当に疲れたわ、、、寝る、、、お疲れ、、、』


【ドライト様】


龍珠さんに呼ばれたので、まどろみながら返事をする。


『ん~なぁにぃ~?』


【今回から御眠りになってる間に強化育成と共に情報や知識のインストールを始めたいと思います】


『それってこの世界で生きて生活していくための知識って事ぉ〜?』


【はい、重要な情報を厳選して順々にインストールさせていただきます】


『お~たのんます~最初は何の情報なの~?』


【モンスターにステータスとスキル、それと生活魔法に関するものですね】


『ダアアァァァァァァ!チクショオオォォォォ!!』


こうして俺はふて寝したのだった。

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