第2話魔女のお話その一

会議を終えると

もう夕食の時間に成っていた


「お腹空いた」こういう時一番に声を出すのは、きまっ碧だ

「やっさーん、お腹空いた」母が奥の扉を開けながら呼び掛けると

中からいい香りた共に

「むっちゃんがそう言うと思って

今運ぶ用意してたとこだよ」

やっさんは母の旦那さんで有って僕らの父親でない

けれども母に他に旦那さんが居たことはない

……じゃ僕らは誰の子かって

僕らは、母だけの子何です

何を言ってるのって思うでしょ

魔女って言うのはね

その時期がきたら

相手が居なくても勝手に妊娠しちゃうんです

一人で妊娠するので

生まれてくる子供はクローンみたいなもので

詰まり大概は女の子

時折僕みたいな突然変異で男が生まれてくるらしい

昔は男が生まれると厄が訪れるなんて言われて養子に出されたり捨てられたり

酷いときは。殺されたりしたらしが

今は、めずらしがられて他の魔女たちにも可愛いがられたり、からかわれたりする

けれど、年老いた人たちや由緒正しき魔女の人たちは今でも閉鎖的で

はじめに男を産み続いて双子を産んだ母を悪く言ううひとも少なくない

そんな時は母は

「私は進化した魔女なよ」と笑って返すだけで気にはしていないようだ


魔女たちは、こう言う生態系を保つことで

各自の能力を保って居るようた

そうそう、けして、一人が二人……なんてどんどん増える訳ではなく

普通は一人の魔女は一人しか出産しない

希に子供を授からない魔女や人間との子供を授かり魔女を生まない魔女も居る

そして

母のように双子や男を産む魔女も居る

けれども自分のクローンの様な子供を授かるのは、やはり一生に一度らしい

なので。双子、三つ子はすべて一卵性で

かなりの少ない確率のようで

うちの母はかなりレアな子沢山の魔女にあたる


魔女の居る我が家は、かなり普通の家庭とは違う生活をしているのだが

そこのところは

その都度説明するとして

お腹空いた魔女たちがうるさいので

ご飯にするとします


鰻の寝床といわれる細長い家屋の奥に

我が家のダイニングがある

古い建物をリノベーションしてあるこの家は

趣があって以外と使いやすく僕らは気に入っている

八角形のダイニングテーブルの上にやっさんが作った家庭料理が並ぶ

我が家の家事は、やっさんがすべてこなす

もちろん掃除などはみんなでしたりもするが

仕事が忙しくなるとすべてやっさんがやってくれる

そしてすべてがgoodjobな我が家の主婦なのです

「ご馳走さま」「ご馳走さま」食べ終わると各自リビングのソファーや畳の所でゴロゴロする

食事中に仕事の話はしない

テレビは見ない

携帯は触らない

と言う、小さい頃からの決まりで

我が家の食事風景は静かだ

他の家なら、その日の出来事なんかを話したりしてするのだろうけれど

僕の家は、毎日一緒だし

中には何も言わなくても察する人たちもいるの

食べる事に集中して、食事タイムは、わずか20分程度で終る

リビングソファーで寝転がりなら携帯をいじって要ると

やっさんが「満月の用意出来たよー」と入ってきた

満月の用意…満月と言うなのお菓子とかではなく、お月見の用意のことだ

月は魔力を高める力や魔力の回復身心の安定作用がある

なので、魔女たちはみんな、月光浴をする

とくに十三夜から十六夜までの間は毎日月の光をたっぷり浴びたお風呂に入って身体を浄化し魔力を高める事をする

そのため月明かりに照らした水を湯船にはったり、月明かりのしたで宴会をしたりして、過ごすのだが

リノベーションした際に庭の月が当たる場所に湯船を作った

この三日間月が出たら

我が家の女四人は外の風呂に浸かり

男はデッキで酒を飲む

この行事のよういが

我が家の通称満月の用意なのだ

裏庭のデッキの真ん中にあるモロッコタイルで出来た八角形の湯船で月を眺めながら水面に光る月明かりと共に湯に浸かる

僕は、この時間が好きだ

えっ❗身内の裸が好きなのかって

そんなわけありません

彼女たちは、みんなで水着きてます

この家は両隣の家の窓のない壁の間にあって

裏は自分の家の事務所なのて

他の人から見えることもありません

僕たち男も、このお風呂が大好きなので

この三日以外は入ります

もちろんは全裸で


こうして疲れを癒しパワーを増幅させ

彼女たちは、また、自分の持てる力のすべてを尽くして

お客様の大切なものを探し、家族を守るのです


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