30.スキル:「隠蔽」でステータスを隠すらしいですよ

「ではここに手をおいてステータスを見せてください。」

「…あっ!すみませんちょっとトイレいいですか?」

「はぁ…いいですよ。ただし並び直しになりますが。」

「別にいいですよ。ではトイレ言ってきます…」


スタスタスタ


ガチャン!!


「あっぶねぇぇぇ!」


冒険ギルドでステータス開示しないといけないなんて聞いてねえぞ!

落ち着こう。

現在俺は冒険ギルドに来て登録をしようとしたのだが…ステータスを開示しなさいと言われて慌ててトイレに来た。

そもそも冒険ギルドに入らないといけなくなったのは3時間前のこと…


======================


「ふぅ。武器も売って金持ちになったし、宿でも探すか~」


「みんな!集まれ!あっちだ!カリンちゃんが何か言うみたいだぞ!」

「「「なに!?俺達のカリンちゃんが!?」」」

「そうだ!急げぇ!」

「「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」


な、なんだ?何かあったのか?

俺は急いでカリンという人の元へ向かった。


「みなさーん!今日はある知らせがあったので来ました。」


知らせ?イベントか?


「私達の国の学校、レイラン学園は知ってますよね?今レイラン学園の会長がいった話なのですが…

レイラン学園の卒業生の強さが年々弱くなっていっています。このままだとまずいと思った会長らはなんと…」

「「「なんと…?」」」

「代々伝わる伝説魔法、時空魔法の巻物を…」

「「「巻物をー?」」」

「最後の総合大会で勝ったものに差し上げるとのことです!!」

「「「な…なんだってー!?」」」


時空魔法?時を止めたり、空間を曲げたりするアレか?魔法ならスキルポイントでも取れるし…


時空魔法:スキルポイント8000


…取らせる気ないだろ…

しかしこのスキルポイント8000の代物を学年最後の総合大会で優勝したものにあげるだと?

…暇だしでるか。


「学園に入る条件は2つあります。」

「1.冒険者または貴族であり、冒険者の場合はゴールドランク以上。貴族の場合、中級貴族であること。年齢は問いません。」

「2.学園に入った事ない人。犯罪歴がない人。自己責任であること。」


「以上です!」

「よし!ギリギリゴールドランクだから入れるぞ!」

「いいなぁ…まだシルバーランクに上がったばっかりだ。」

「久々に王国に帰って見ればこんなに賑やかになっていたとは…僕はプラチナランクだから入れそうだな。時空魔法か…興味深いな。」


俺は貴族じゃないから冒険者になってゴールドランクにならないといけないのか…

いやでも実力的に余裕っしょ!

早速冒険者の元に向かうか。


=========================


そして今に至る。


「なにかステータスを隠せるものはないかな…多分学園に入ったらステータスの開示が必要になると思うし…」


隠すものか…いや、ステータスを隠すのではなく変えればいいのか!


異世界の常識、ステータスを隠せるものと言ったらあれしか無いじゃないか。


スキル:隠蔽 SP:300


これだ。ってスキルポイントたっか!ギリギリじゃないか。

勿体無い気がするがこれがないと王国では生きていけない。仕方ない。取りますか。


【スキル:隠蔽を獲得しました。】

【SP308→SP8】


マナにもかけないといけないな…

まあ良い。今は自分の心配をしよう。…取ったは良いもののどこをどう変えようか…


ちなみに今の俺のステータスはこれだ。


名前:アカツキ

 種族:魔王ヒューゴブリン

 Lv:4/999  帰り際の魔物を倒していたため。

 HP:4992/4992

 MP:2421/2421

 攻撃力:1308(+230)

 防御力1143(+350)

 魔力:1021(+40)

 素早さ:824(+105)(召喚獣+100)

 スキル

「魔王の瞳」

「アダマンタイト体質lv10」

「経験値UP率増加lv10」

「龍袍体質lv5」

「召喚獣強化lv5」

「ライダーlv12」

「魔力操作」

「召喚:シバドッグ」

「召喚:タレットインディション」

「鑑定lv5」

「冥闇魔法lv3」 

「鍛冶lvMAX」

「人化lvMAX」

「水流魔法lv3」

「豪炎魔法lv3」

「見切りlv7」

「魔王無双」

「閃光」

「隠蔽」

「鬼神無双」現在封印中な模様

称号

「転生者」 「不運者」 「自我魔物」 「ユニークモンスター」 「奇跡なるもの」「乗車省略」「相棒」「ライバル」「ドラゴンスレイヤー」「ゴブリンの王」「魔王」

 スキルポイント:8


バレたら王国、いや帝国までが俺の敵になって襲いかかるだろう。

おれより強い人なんて山ほどいるからな…まだ安心できない。

頑張ってそれっぽいように変えるしか無いな。しかも弱すぎない。これ大事。


数分後…


無事完成!これはいいんじゃないか?天才より少し上のレベルをついた。なにか言われても故郷で戦いの訓練をよくやっていたのでとか適当に嘘がつけるからな。


名前:アカツキ

 種族:人間

 Lv:38/100

 HP:1521/1521

 MP:892/892

 攻撃力:341(+230)

 防御力:232(+350)

 魔力:521(+40)

 素早さ:211(+105)(召喚獣+100)

 スキル

「召喚獣強化lv5」

「ライダーlv12」

「魔力操作」

「召喚:シバドッグ」

「召喚:タレットインディション」

「鑑定lv5」

「暗黙魔法lv5」

「鍛冶lv3」

「水流魔法lv3」

「豪炎魔法lv3」

「見切りlv7」

「閃光」

称号

「不運者」 「奇跡なるもの」「乗車省略」「相棒」


ドン!これは傑作の出来だと思う。早速冒険者になってゴールドランクなってやろう!

あと人間っていうのはレベルが伸びにくい種族らしい。でもlvが1上がるだけでも大幅に上がるらしいのでゴールドランクの人のステータスを参考に作った。


ガチャッ


俺は外に出て冒険者になるために並び始めた。


「これ地味に長いからやなんだよ…」


そう思いながら学園に入ったらどうしようかなーなどと思うアカツキであった。

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