31.ゴールド冒険者と戦うらしいですよ

「お次の方~ってさっきのトイレの人!」


と、トイレのひと!?いつの間にそう呼ばれてたんだ。

って思ったが話を聞くとただなんとなくトイレの人って読んでいるだけらしい。

意味不明すぎる理由に驚きを隠せない俺ははやく学園に入りたいためさっさと済ませようと石みたいな光るソレに手をかざした。


「まだ若いのに冒険者なんて危ないですねー。死なないでくださいよ?」


そういったのはさっき俺のことをトイレの人と読んだ受付の人のようだった。


「私も冒険者していたんですけど、これでもゴールドランクですからね?」


ふふんっ!とすごいどや顔して俺の方を見た。

こいつなめとるのぉ?

短気すぎるおれは腹いせに鑑定してやった。


名前:レミ

 種族:人間

 Lv:30/100

 HP:1231/1231

 MP:341/341

 攻撃力:298

 防御力:232

 魔力:89

 素早さ:177

スキル

「閃光」

「剣術lv5」

「盾術lv5」

「料理lv10」

「剛力lv10」

「体格lv10」

「雷電魔法lv3」

称号

「閃光のレミ」


目の前にいるかわいい娘が完全に脳筋でビビリつつある俺だが、このステータスでゴールドランクならゴールドランクになるのもちょちょいのちょいだな。


「ふーん。すごいねーすごいすごい!きゃー閃光のレミ様ぁぁぁぁ(棒)」

「なっ!?閃光のレミって知ってその棒読みですか…私短気で短気のレミともよばれたんですよ。表いきましょうか。」


なんかしらんけどゴールドランクと戦うことになりました。

初めての人間か…ワクワクが止まらないな。

というか受付なのに大丈夫なのか?


「俺の後ろにも客ならんでんぞー大丈夫なのか?」

「受付という仕事はこの国の一、二を争う人気の職業なんですよ。代わりなんていくらでもいます。」


そ、そうか…なら好都合だ。ギルド長とかにも怒られなくて済むだろう。


「はやく。ギルド専用の闘技場にいきましょ。あそこはいつでも人がいるんでね。面白いでしょう。」


なるほど…ゴールドランクを倒した新米の冒険者!!っていう記事が明日にはできそうだな。

ふぅ加減しないといけないとはいえ、魔法を3つ持っているだけですごい。

作戦を決めないとな。まあ前々からこういうときのために考えていたのだが。

最初は近接で戦いつつ、見ている客は近接タイプだとおもうだろう。

しかし俺は急に魔法を使うようになる。

イメージトレーニングしてきた暗黙魔法と水流魔法と豪炎魔法の組み合わせ技。

属性爆発ができないんじゃないか?って思ったんだが暗黙魔法を鑑定したら良い情報を見つけた。


暗黙魔法


闇魔法の進化バージョン。

この魔法の主な特性は属性を飲み込むことができる。属性事態の攻撃力などは変わらないため組み合わせ技を使いたい人にとっては超大切。属性爆発もなくなる。しかし、同じランクじゃない属性は飲み込めない。


だ。

つまり豪炎魔法は暗黙魔法と同じランクなので包こむことができる。

そして包こんだ。豪闇魔法と水流を組み合わせることで炎に勢いが付き強力な技ができるわけだ。

なぜ俺が組み合わせ技を選んだかって?

組み合わぜ技ができる人が少ないらしく、組み合わせ技ができる人はいろいろと優遇されるらしい。


まあ実際のところは面白そうだったからってのもあるけど。


「ここよ。今の時間は人がとても多いのよ。面白くなりそうね。」

「やるならはやくやろうぜ。俺は早くゴールドランクになって学園に入りたいからさ。」

「あなたがゴールドランク?しかも学園まであと1ヶ月よね。無理よ。私でも2年はかかったのだから。」


意外と早いな。普通のゴールドランクの人たちは6年とかかけるらしいが。

なるほど。面白い戦いになりそうだな。


「おお!あれってレミちゃんじゃねーか?」

「本当だ!あの後ろにいるやつだれだ?」


賑わっていますねー。レミの話ばっかだけど。


「みなさん!今からこの人と決闘をします!」


「「「なんだってー!?」」」


いつもの3人組がいたが気にしないで行こう。


「閃光のレミちゃん相手に決闘?笑わせるな坊主!」

「そうだそうだー!」

「ボコられに来たんだったら俺達が相手してやるよ。」


はぁ…異世界テンプレの柱ともなる冒険者ギルドでチンピラとからむが発生したか。

軽く相手してやるか。


「あなた達。」


そうレミが発した瞬間おれの前からレミは消えた。

確かにはやいな…見えるけど。

レミは消えたと思うとチンピラどもの後ろに立っていた。


「私は真剣に勝負しにきたの。それを邪魔したらプライドとして許しませんからね。」

「ひぃぃぃ!スミマセンでした!」

「わかってくれるならよし!じゃあ早速始めましょうか。」


…俺のイベントぉ…

悲しいことが起きたが気を取り直して決闘に集中しよう。


「では。レミVSアカツキの試合を始める。」


お互いに顔をすべる汗を拭きながら試合が始まるのを待っている。


「始めッ!!」


そう監督らしき人が言うとレミは消えた。

かすかだがレミに魔王の瞳をかけつつ近づいてくるレミを見切りで反撃しようする。


カキン!


「なっ!?私の速さに追いついているだと!」

「生憎お前との勝負で負ける気はないんでね。」


悔しい顔をしたレミだがすぐに心を落ち着かせたようで冷静になる。

魔王の瞳をかすかだがかけているので少し震えているのがわかる。愉快という気持ちが俺にあったのか。さっさとゴールドランクになりたいという気持ちがあったのか。早速組み合わせ技「インデリット・フレイム・ストリーム」を使おうとした。

レミは魔王の瞳で動いていない模様。

チャンスだ!と思い俺は後ろに下がりながらイメトレでやってきたことを意識して発射する。


「水流魔法「ウォーターストリーム」!」


ジュジュジュジュ!


水が弾く音を奏でながら地面から水の竜巻が生えてきた。


「そして!豪炎魔法と暗黙魔法の組み合わせ技!「インデリットフレイム」!」


豪炎魔法で光る場内が一気に暗くなり薄ぐらいトンネルを思い出させる。


ウォーターストリームとインデリットフレイムが接触し完成した。

闇と炎の竜巻。これを食らったらただではすまないだろう。


場内の客にも被害が出そうなほどのエネルギーを出してレミに迫る。


レミに当たる数センチ、俺がこれはやりすぎたなぁと思った直後。レミに雷のようなものがふり俺の「インデリットフレイムストリーム」が消えた。


「はえ?」


俺からこの言葉が出た瞬間俺は後ろに飛ばされていた。


「くっ!」


久々に食らった強い攻撃。しかしなんだ?レミの姿も見えなかった。


「そんな程度?」


耳元で囁かれる声。これを聞く暇もなく俺は吹き飛ばされた。

まずい…このままだと雷をまとったレミに負ける…

そう思った俺はちょっと本気だした。


「やってやんよ。そっちが本気ならねぇ!」


【魔王無双発動しました。】


「久々に本気にさせたんだ。死なないでくれよ?」


プツン


======================


「ここは…」

「おきたようだな。ここは医療室だ。」


は?なにがおきた?



名前:アカツキ

 種族:人間

 Lv:38/100

 HP:1521/1521

 MP:892/892

 攻撃力:341(+230)

 防御力:232(+350)

 魔力:521(+40)

 素早さ:211(+105)(召喚獣+100)

 スキル

「召喚獣強化lv5」

「ライダーlv12」

「魔力操作」

「召喚:シバドッグ」

「召喚:タレットインディション」

「鑑定lv5」

「暗黙魔法lv5」

「鍛冶lv3」

「水流魔法lv3」

「豪炎魔法lv3」

「見切りlv7」

「閃光」

称号

「不運者」 「奇跡なるもの」「乗車省略」「相棒」




名前;マナ

 種族:大天使

 Lv:4/300

 HP:2421/2421

 MP:3372/3372

 攻撃力:777

 防御力:449

 魔力:1604(+400)

 素早さ:925(+150)

 スキル

「フライlvMAX」

「大天使の魅力」

「蘇生魔法lv5」

「天空魔法lv5」

「MPUPlv30」lv5UP

「無限の魔力lv3」

「魔力変換」

「人化lvMAX」

「流星群」(MPすべて消費)

称号

「ユニークモンスター」「迷子の妖精」「相棒」「大天使マナ」「ドラゴンスレイヤー」

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