21.ある夢の話らしいですよ
これは夢の話。
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「おにいちゃん!おにいちゃん!あそこから光りが…こわいよう…」
「大丈夫だ。あれは神様の光なんだよ?僕達に幸せを恵んでくれるよ!きっと。」
しかしそこから現れたものに僕は神様からの贈り物だなんて思わなかった。
そこから現れたのは小さな妖精と人間のようだったからだ。
じぶんが見たこともないような武器を持ち、大きな犬と謎の置物がちかくにあったからだ。
「あれは・・・にげるよ!きっと盗賊だ!」
僕は妹に逃げるよういったあと光から出てきたなにものかが声をかけてくれた。
「ちょっとおここはどこなのよ!」
「知らねえよ!あの石碑をさわったらここに飛んできちゃったんだよ!」
石碑?しかも妖精と人間が喋っているだと?
僕は思った。なぜかはわからない。でも僕にはわかった。あの人たちはきっと英雄になる。この村をすくってくれると。
僕は勇気をだしてきいた。
「あの・・・だれですか?」
すぐに返事が帰ってきた。正直こわかった。でもそのやさしい言葉と楽しそうにしゃべる1匹と1人をみて僕は安心した。
「あっそうよね。急に出てきたんだからびびるわよね!」
「おっとすまんすまん。おれは だ。今は人間だが実は神の使いだ。この隣にいるチビは俺の部下だ。」
「何勝手に誤解を生むようなことをいっているんですかね?わたしは妖精王の娘の よ! って名前は にもらったやつだけど…」
村の人達は神の使いと聞いて驚いた。この人なら村を救ってくれる。そう信じて僕達は頼んだ。
「神の使いでここに来たということは救ってもらえるんでしょうか?」
みんなは期待の目であの人たちを見た。
「そ、そうだ…俺たちがこの村をすくってやるぞ!」
僕はうれしいあまりに泣いてしまった。
他の村人も泣いていた。
農作物も取れなくなっていた村に救世主があらわれたのだ。それは嬉しいに決まっているだろう。
「では早速聞きたいのだが様子から見て食料が少ないのだな?そうならば少し開けた場所はないか?」
「あります…あそこです。」
「そうか。ありがとう。」
ぼくはなぜその質問をしたのか疑問に思ったがすぐにそんな疑問はなくなった。
なにもなかった土地に木が生え、草も生え、大地が割れ川ができたのだ。しかも荒れ果てた農地がみるみると元気を取り戻しすぐに農作物が実ったからだ。
神の使いというのは本当だと知り僕達は救世主様を王とし、王国としてつくりあげた。
「俺はそろそろ旅立たないといけない。」
「王よ、もう少しここにいてはもらえないだろうか。王がいなくなってはこまります。」
「王ならいるじゃないか。というか君は俺が年を取らないことに驚かなかったのか?」
「神の使いだから。ですかね。」
「…はっはっは!」
「え?」
僕はむりやり冠をかぶせられた。僕は王となった。しかし僕の前にはもう前の王がいなかった。
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ハッ!夢か…
ってあれなんの夢を見ていたっけ?
てかなんで俺目から汗出てんの?
え? え?
「起きたー?早く行くわよー!まだダンジョン攻略しきってないんだから!」
「すまんすまん今行くー」
すごい悲しい夢…でも楽しかった。もう忘れてしまったけど、いつかまた見る日が来るとなぜか信じて俺はマナ達の元へ向かった
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