22.一人で戦わせられるとは思わなかったらしいですよ

グオオオオオオオオオォォォン!!


「うるせー!おいッ!来んな!うあああああ」


ドスンドスンドスン!


大きなぞうのようなものは俺を目掛けて走ってきた。


「こちとら硬いだけ、武器だよりの貧弱魔物のゴブリンだぞおお!」


やあおはよう。なぜおれがこんなことになっているかだって?

それは…30年、いや3分まえのことだった。


======================


「はっはっは!もう18層か!このダンジョン簡単すぎるだろ!ハッハッハ!」

「ん?今笑っているゴブリン様は何かした?ん?ん?」

「し、指揮を取った…ポムに戦わせ、タレットに指揮をとった。すごいいいことをしているのに文句あるかね?ん?ん?」


ピキピキ(#^ω^)

あのーマナさんちょっとその顔こわいっす。やめてください。すみません。


「ご、ごめんて。な?」

「もうひっかからないわよ!いつも謝ってばかりで!謝って済むなら妖察はいらないわよ!」

「妖察ってなに?」

「まちをまもる妖精よ。もうそんなのはいいの!」

「おいおい!余裕だな。ボス部屋前だと言うのに。まあ?どうせ楽々進むんだろうし余裕な気持ちもわかる。」

「そうね!」

「あけるぞ。」


俺は扉を開けた。そして蹴飛ばされた。

混乱状態に落ちた俺は後ろを向いた。そこには悪魔のような笑みを浮かべた妖精がって矛盾しているな。

っては?ん?蹴飛ばされた?


ヒーン!


扉が閉じた。

あとでぶっ潰す。

そう心に誓った俺は前を見た。そこには大きなぞうがいた。

なんかデジャヴだなーいつしかこんな光景があったなーまだマナが卵だったときとか。

ブルーファルコンと戦ったときとか。

しかし今のおれはあんなに貧弱ではない!

ただ硬いだけのやつだ!!

オワタ。


=====================


そして現在に至る。


ドスンドスン!


一回冷静になろう。俺のスキルから考えるんだ。俺のスキルはこれだけある。


「鷹の目lv2」

「アダマンタイト体質lv3」

「経験値UP率増加lv10」

「召喚獣強化lv5」

「ライダーlv10」

「魔力操作」

「召喚:シバドッグ」

「鑑定lv5」

「闇魔法lv1」

「鍛冶lvMAX」

「見切りlv5」

「閃光」

「鬼神無双」現在封印中な模様


鬼神無双…たしかに今使えば確実にたおせるだろう。

でもなにがあるかはわからない。この前よりはまだましかもしれないが、もし使ったとしてこいつを殺しきれずに副作用が起きたら…考えるだけでゾッとする。ブチュ!だぞブチュ!この状況ではおれはブルーイッモだ。この状況を打破できるスキルは…とりあえず鑑定して弱点があるかどうか見てみよう。


名前:ハイパービッグエレファン

 種族:エレファン

 Lv:42/100

 HP:6421/6412

 MP:21/21

 攻撃力:521

 防御力12

 魔力:1

 素早さ:119

 スキル

「突進」


頭が悪い。    ランクC+



おっ!鑑定さんの枠がふえたぞ!何々・・・?頭が悪い?説明ってことか?雑うううう!ランクC+?強さか?でも頭が悪いはいい情報だ。しかもスキルは突進のみ。ここから出る結論は…

こいつは突進しかしないバカだ。

しかもこいつHP多くて最初は死を覚悟したけど防御力…こんなにおおきい身体してんのに…ありがとう。


そうとなったらあのスキルとあのスキルの応用だな。

ちなみにポムは封印されている。今外にいるからな。召喚する時間なんてない。

きっとあいつがここに俺を一人にさせたのはもし俺がこれから先一人で戦うことになったら、それに対処できるよう、訓練してくれているのだろう。あいつなりの配慮だ。あとで潰す。


ドスンドスン!


よし!また来た。しかもあいつ俺がかなり避けたせいでヤケになって猛スピードで走ってきたぞ。

俺にとっては好都合なのでもっと煽るか。


「へーいへーい糞みたいな身体だなー?まあ頭もクソか!」


こいつ馬鹿だけど流石に煽っているのに気づいたのか猛突進で来た。


よし!


見切り!


俺はエレファンが俺の前ギリギリにきた瞬間見切りを発動してエレファンの突進の勢いを使って刀をエレファンの胴体にそって切った。


プシュッ!


よし食い込んだ!そのまま払うように俺は刀を横にふってエレファンの胴体を切った。

しかしこれだけでは死なない。俺は計画通りに閃光を使い、目を奪い突進をとめた。

その隙に最近覚えた闇魔法を刀に込めるということをし、エレファンの前に回り、ひたすら切った。


「これは!俺がマナに蹴飛ばされたぶん!これは俺がマナに笑われたぶん!そしてこれは俺の怒りだあアアアあ!!」


ブシュ!グサ!ザク!


グオオオオオオオオォォォオォ!


その悲鳴は部屋を周り俺の全身を震わせた。

【19層の扉が開きました。】

倒した。…倒したのだ…

俺はその場に倒れ込んだ。


============


ドン!ドンドン!バチィン!


いて!いていて!いってええ!


「ハッ!…夢か…最近夢見るの多いな…疲れた…寝よ。」

「起きろー!早くいくわよ!でもよくやったじゃないエレファンたおしたなんて。てっきり死にそうになって助けを呼ぶかと思ったわ。アカツキのこと見返したわ。おつかれ。」


まったく…ツンデレ幼女め。


「行くか!そろそろ20層だ。がんばるぞ!」

「「「おー」」」

「タレット君も手伝ってね?次。」


まあ次はマナを蹴飛ばさないが中に入れて一人で戦わせるがな!

そんなことをおもう俺であった。


名前:アカツキ

 種族:l%;「=ゴブリン

 Lv:78/100

 HP:3300/3300

 MP:200/200

 攻撃力:1(+230)

 防御力620(+350)

 魔力:1(+40)

 素早さ:1(+105)(召喚獣+100)

 スキル

「鷹の目lv3」

「アダマンタイト体質lv5」

「経験値UP率増加lv10」

「召喚獣強化lv5」

「ライダーlv10」

「魔力操作」

「召喚:シバドッグ」

「鑑定lv5」

「闇魔法lv3」

「鍛冶lvMAX」

「見切りlv7」

「閃光」

「鬼神無双」現在封印中な模様

称号

「転生者」 「不運者」 「自我魔物」 「ユニークモンスター」 「奇跡なるもの」「乗車省略」「相棒」「ライバル」

 スキルポイント:22


名前;マナ

 種族:エンジェル

 Lv:66/100

 HP:2512/2512

 MP:2899/2899

 攻撃力:121

 防御力:92

 魔力:581(+400)

 素早さ:379(+150)

 スキル

「フライlv20」

「魅力lv10」

「回復魔法lv10」

「星魔法lv4」(lv1UP)

「MPUPlv20」

「魔力lv20」

「人化lv1」

「流星群」(MPすべて消費)

称号

「ユニークモンスター」「迷子の妖精」「相棒」「天使」

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