15.ダンジョン増築したらしいですよ

俺達は今10層のボス部屋の前にいる。


「作戦通りだぞ…何かあった場合一応回復魔法を使えるようにしてって使えないのか。」

「ちょっと緊張してきたわ。MPを使い切ったことはないし、何かあったらどうしよう…」

「大丈夫だ。めまいか気絶で済むだろう。俺のカンはよく当たる。」

「気絶って大丈夫じゃないわよ!死なないだけましだろうけどね…」


俺達はつぎのボスに実験をしようとしている。命がかかったボス戦になに実験してんだよ!って言うのもわかるが、この実験が成功したらきっとあとあと役立つ。役立つよな?


「星魔法「流星群」ね…私のMPは膨大だと思うからすごい強いと思うけど…」

「俺も巻き込まれるかもな!脳筋…ちがうな魔筋だからな!マナさんは。」

「んっもー!当たっても知らないからね!」

「すみませんマナ様!」

「分かればよろしい。」


ちょろいなこの妖精...いや天使か。

まあそんなことはよいのだよ!この実験が成功することを祈る。これ最重要だから!

俺の命も助かるように祈る。これも重要!


「いくぞ!入った瞬間にうて!相手がなんだろうと構わず打て!」

「うん!がんばるね!後ろにいてね?」

「自分の心配をしろ!お前身体小さいから吹っ飛ぶし・・(ボソッ)」

「ん?なんだって?」

「ナニモ言ってませんー」

「まあいいわ。いくよ!」

「おう!」


扉を開け俺達は目の前の光景に驚いた。いや呆れた。


「zzzzzzzzzzzz....」


ゴリラのような筋肉をもち尻尾がヘビで頭がライオンのキメラがぐっすりとねていた。

一応鑑定してみた。



 種族:ハイパーキメラ

 Lv:78/150

 HP:8921/8921

 MP:681/681

 攻撃力:1024

 防御力624

 魔力:172

 素早さ:351


状態:睡眠中


…強すぎる・・・これ起きていたらおれたちもうあの世じゃね?


「なんだこのバケもの...いや化物だけどさ、今までのボンスターとレベルが違うぞ…2つの意味でな!」


起こす前にさっさと片付けないと死ぬ...俺達が、


「はやく流星群を使え!あいつが起きたら俺達終わる。」

「わかってるわよ!いま詠唱中!静かにしてて!」


はい…。すみません。


「天を流れる流星よ。我の脅威になるものをその力で破壊しつくせ!「流星群」!!」


ピカーン!と天井が光ったと思うと、次元が割れたようになり天井の一部が宇宙色になった。

そして…


「ガオッ?…がオオおお!」


バーン!バンバン!バーン!


効果音では表せないほどの音が出た。途中から聞こえなかった。


……


【lvが上がりました。】

    ︙

【アダマンタイト体質のlvが3になりました。】

しっかりと流星群がキメラに当たっていたようでキメラの姿が目の前にはなかった。あの巨体をチリにさせる程の破壊力に俺は驚いた。しかしダンジョンは傷ついてもおらず奥に看板が現れた。

しかしマナの姿か見えない…まさか!


「大丈夫か!マナ!マナああ!」

「大丈夫よ…ここにいる‥」


ものすごく弱々しい声が床の方から聞こえた。マナの声だ。


「マナ!大丈夫か!」

「大丈夫よ…身体が動かないだけ…」


名前:マナ

種族:エンジェル


状態:衰弱


衰弱?このままだとどうなるんだ?マナは大丈夫なのか?


「MP切れするとね...衰弱しちゃうの…でも大丈・・・・ただ・・・・動・・・・・・・・


俺の意識は途絶えた。



名前:アカツキ


状態:瀕死



「私は女神です。あなたの命を助けました。」

「女神様ありがとうございます!」

「なんで起きたばっかなのにそんなに元気なのよ!」


意識が途絶える前に自分が瀕死状態だと気づいていた。マナが助けてくれるだろうと思ったのでおれは別に深刻に考えていなかった。


「まあ無事だったわけだしいいじゃん。俺瀕死状態だったのにそれに気づかなかった自分の鈍感差?のほうが気にしているから!」

「私があのまま衰弱状態のまま起きなかったらどうするつもりだったのよ!」

「起きてくれると信じた。それだけだ。」


それよりも自分が瀕死だったことよりも衰弱状態のマナが俺に回復魔法をかけてて大丈夫なのかどうかのほうが気になっていた。


「マナは大丈夫なのか?MPとか…」

「もう4日たったからね。私が起きたときアカツキはもう死ぬ寸前だったの。それで力を振り絞って応急処置だけして倒れたわ。そして2日間寝てたわけ。そしていまよ。」


冷静に説明しているマナだが、マナの目の周りを見ると、泣いたあとがあった。


「ありがとう。マナ。最高の相棒…」

「どういたしまして。永遠の相棒!」


こいつは本当にすごいな。こんなに小さいのに…


「いこうぜ!これからは敵が強くなるからな。注意して行くぞ!」

「うん!!」


11層に行こうとしたら扉の前に看板が立ててあった。


「なんだこれは?読めないぞ?」

「妖精語だわ。なになにー?」


マナが読み上げようとした。そうしたら看板から声が聞こえた。


「おっとすまんのう。ゴブリンもいるんだったわい。まず注意するぞい。」


妖精王ゼパルの声がした。しかし口調は怒っている。


「汝達、古代魔法「流星群」を使ったな?」

「古代魔法?」

「そう。それは失われた魔法じゃ。強力すぎることを理由に封印されたのじゃ。古代魔法が原因で勇者がどれだけ死んだのか我はもう覚えとらん。ただ覚えていて欲しい。今回は奇跡的に汝らは死なずに済んだが、その魔法は本当に危険じゃ。もう二度と使うな。大事なものを失いたくなければな…」


俺はそんな危険とは知らずにマナに使わせてしまった。

この魔法の代償はMPすべてなんて軽いものじゃない。大事な物…使用者の大事な物が代償なのだろう。


「あっそれとダンジョン増設したぞい。もとは30層だったがおもったよりも汝らのすすみが早くてのう。ついつい昔の感覚で増設してしまったわい。ちなみにいまは40層にいるぞ。」


…俺は意識を落とそうとした。


「だめ!アカツキ!つらくても我慢するのよ!そんな弱気じゃこれからさき生きていられないわよ!」


なんとか俺は意識を保った。


「あの○○妖精ーーーーーーーーー!!ふざけんなこの○○ババアーーー!」


その瞬間目の前に看板が出た。

今度はおれも読める字だった。


「50層に改築したぞい(ピキピキ)がんばっていきるんじゃぞー」


…俺は意識を失った。



名前:アカツキ

 種族:l%;「=ゴブリン

 Lv:47/100

 HP:1999/2000

 MP:200/200

 攻撃力:1(+230)

 防御力435(+350)

 魔力:1(+40)

 素早さ:1(+105)(召喚獣+100)

 スキル

「鷹の目lv2」

「アダマンタイト体質lv3」

「経験値UP率増加lv10」

「召喚獣強化lv5」

「ライダーlv10」

「魔力操作」

「召喚:シバドッグ」

「鑑定lv5」

「闇魔法lv1」

「鍛冶lvMAX」

「見切りlv5」

「閃光」

称号

「転生者」 「不運者」 「自我魔物」 「ユニークモンスター」 「奇跡なるもの」「乗車省略」「相棒」「ライバル」

 スキルポイント:122


名前;マナ

 種族:エンジェル

 Lv:48/100

 HP:1982/1982

 MP:2378/2378

 攻撃力:91

 防御力:72

 魔力:512(+400)

 素早さ:311(+150)

 スキル

「フライlv20」

「魅力lv10」

「回復魔法lv10」

「星魔法lv3」(lv1UP)

「MPUPlv20」

「魔力lv20」

「人化lv1」

「流星群」(MPすべて消費)

称号

「ユニークモンスター」「迷子の妖精」「相棒」「天使」

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