8.人間と会ったらしいですよ
そして洞窟から出た俺達は、途中まで順調だったが問題が起きた。
「シー!しゃべらないで!」
「あゝ!もう戦えばいいだろう!狭いんだよここ!しかもお前進化して大きくなったじゃねえか!」
「うっ!言ったわね!それ結構、気にしてたんだからね!」
ガルルルルルrr… ああ…これ何度目だよ…
マナが大きな声をだし目の前の魔物「ロンリースネーク」に見つかってしまった。
「シャアアアアアアア!!」
「あああああきたじゃねえか!!」
「もういやああああ!」
マナが空に飛び、縦横無尽に光魔法「ライトスピア」を雨のように発射してきた。
「おいおいおいまずいまずいーーーー!何しとんじゃーーーーーー!やべ!あたったらしぬ!しぬ!」
しかしそれは俺だけじゃなかった。いや俺は光魔法が来るとわかっていたからまだよかったのかもしれない。
「ロンリースネーク」はもろに受けた。それも1本だけじゃない。
マナが意思でやったのかただの偶然かわからないが12本もささった。
「シャアー……」 バタッ!
「あ、あれ?」
「おいいいいい!マナさんなにしているのかな?俺しんじゃいますよ???」
「え?え?何が起きたの?」
きょとんとした顔におれは笑った。
その顔が面白すぎてさっきのことなどどうでも良くなった。
「まあいいよ。そいつ(ロンリースネーク)も倒れているわけだし。」
「え?倒したの?倒せるじゃん!なんで逃げてきたのよ!」
「お前が倒したんだよ!その光魔法で!」
マナは驚いた顔をして言った。
「こんなにつよかったの!?いままで戦ってきてなかったからわからなかった...」
そうだ。今回のことで気づいた。俺達は(俺)ブルーファルコンを倒してるじゃないか。
最初追いかけられた時は力もなくマナも居なかったから逃げてたけど...いまは違う!
俺達はもう強いんだ。なにを思って今まで逃げてきたんだろう。ライトスピアで殺せるほどならおれにもいけるだろう。
「よし!逃げないで戦うぞ。レベル上げにもなるしな。」
戦ってて気づいた。経験値UP率増加lv5の効果は半端じゃなかった。今考えるとこれが神からのおくりものなんだろうな。効果はこうだ。
【鑑定します】
【経験値UP率増加lv5】
獲得時の経験値を150%上げる(lv1のときは30%lv2は60%....)
というわけだ。
つまりスネークをたおしてゲットした経験値は本来は1200だった。だが2,5倍の3000獲得したのだ。
これはやばい。(いい意味で)神がおれをゴブリンにしたのは気に入らないがこれをプレゼントしたのはGJ!!最高です。幸せです。
しかもこれはパーティーにも発動する。マナも2.5倍の経験値をゲットしているわけだ。
そして俺達は出会う敵をバッタバッタと倒してダンジョンについた。
出会った敵は【召喚:シバドッグ】だけで倒せるほど強くなかった。シバドックも3m近くにも大きくなっていた。
【レベルが上がりました。現在lv2】
【レベルが上がりました。現在lv3】
︙
【レベルが上がりました。現在lv16】
【体格がlv4になりました。】
【体格がlv5になりました。】
【ライダーがlv4になりました。】
レベルはlv16まであがった。本来は12lvまでだったらしい。経験値UP率増加は最高だということがより一層わかった。スキルも上がった。ライダーが上がりシバドッグをよりうまく扱うことができた。
「ここがダンジョンか...」
外から見るとただの洞窟だが中からの魔力が半端ない。すごく大きいというのは必然的にわかる。
ガサ…ガサ・・・
「ふうーここが噂のダンジョンか。大したこともなさそうだな。」
「ブッーーーーーー!?あれをみろ!」
「なんだ?ってあれは…嘘だろ...もう数年間もみつかってないんだろ!?」
「ああ、でも間違いないこの図鑑の奴とそっくりだ。」
「こんな奴にいまの俺達が勝てるわけねえ!」
「王国に!はやくギルドにむかうぞ!」
「あいつも追ってきてねえ!大丈夫だ!急げええ!」
へ?なんだ今のは。マナもきょとんとしている。
まさか、あれ人間か?王国とかギルドとか叫んでいたし...っておれはやっぱレアなのか...
「マナ...あいつらって...」
「多分王国側の人間、冒険者ってところね。いまはまだ大丈夫だけどこのままだとまずいわよ。」
「ああダンジョンが独占される…」
「そんな程度じゃないわよ!数年間も発見されてなかったレアライダーゴブリンがいたのよ!」
「そんなダンジョンが小さいって思うわけ無いでしょ!あっちも」
「まあ外見だと小さいようにみえるもんな。」
「きっと帝国側も動き出すと思うわよ…」
さっきの人間はギルドの冒険者だろう。レアライダーゴブリンがいる!って言ってもだれもすぐには信じないだろう。だが気づかれるのは時間の問題だ。帝国側も動くことは火を見るより明らかだろう。
「ダンジョンを諦めるしかないのか…」
「一ついい手があるわよ。」
ここでマナが珍しく手助けした。ダンジョンのことをきらっていたのに
「なんですかマナさん!」
「簡単なことよ。このダンジョンを途中まで攻略する。」
「そして!きっと中ボス的な存在がいるでしょう!そいつを倒して私達が中ボスになるの!」
「お、おう」
「そして来る人間やダンジョン内の魔物を倒してこのダンジョンを最後まで攻略する!」
「お、おおおおおお!」
マナにしては最高の案だと俺は心のそこから思った。
「決まりだな!さっさと行くぞ!人間がきてからでは遅いからな。」
俺達はダンジョンに潜っていった。
名前:アカツキ
種族:ゴブリン(レアライダーゴブリン)
Lv:16/30
HP:334/334
MP:109/109
攻撃力:82(+25)
防御力63(+25)
魔力:89
素早さ:56(+召喚獣)
スキル
「暗視LV5」
「体格lv5」
「筋力lv5」
「経験値UP率増加lv5」
「召喚獣強化lv5」
「魔力lv5」
「ライダーlv4」
「召喚:シバドッグ」
「鑑定lv3」
称号
「転生者」 「不運者」 「自我魔物」 「ユニークモンスター」 「奇跡なるもの」「乗車省略」「相棒」
スキルポイント:84
名前;マナ
種族:妖精エンジールフライ
Lv:18/30
HP:61/146
MP:238/238
攻撃力:31
防御力:21
魔力:121(+60)
素早さ:78
スキル
「フライlv13」
「魅力lv4」
「回復魔法lv4」
「光魔法lv5」
「MPUPlv12」
「魔力lv13」
称号
「ユニークモンスター」「迷子の妖精」「相棒」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます