7.ダンジョンみつかったらしいですよ

マナが飛び立ってから1時間...


「.........」

「おーいどうしたー?なんかひどい目にあったかー?ん?ん?」


おれはからかうように言った。ふはは!やっぱりダンジョンあったんだろ?その様子からして!

ダンジョンはあった。しかしダンジョンの中身が大変だったとはおれはまだ知らなかった。


「ダンジョンあったわよ...!でもそれどころじゃないの...」

「ん?どうした?ん?負けて悔しいか?ン?」

「もういいわよ!まけました!それどころじゃないっての!」


涙目のマナだが、それ以上に恐怖の顔のほうが似合っているほどびびっていた。

何があったのかはあとで聞くとして、ダンジョンが在ったからには行くしかあるまい!


「そうか。そうか。君は大変な目にあったんだね...わかるよ...大変だったね…怖かったね...後でじっくり聞くから早速ダンジョン行くぞ!強制だ!いくぞいくぞ!で、どこにあるんだ!?」

「...もういいわよ!知らない!ダンジョンの場所も教えませーん!どうなっても知りませんから!」


怒った。いや違う、前のようにただただ自分が気に入らないから怒ったっていう顔じゃない。

俺を心配して言っている顔だ。なにがあったのかはわからない。だがそれは今の俺達には手も足も出ないものだとはわかる。さすがにそこまで鈍感じゃーない。おれはラノベの典型的な主人公ではない!

彼女もできたしな!(すぐに自分が死んだけど)

悲しくなってきたからこのはなしはやめだ!それよりダンジョンだ!さすがに気になったので聞いた。


「なにが危ないんだ?めっちゃ強気のお前がそんなに驚くなんて」

「う、うんあのね前にも話したかもしれないけど大きな迷宮はこの世界に7つあるってのは覚えてるよね?」

「あたぼうよ!そんなロマン詰まったものを忘れるわけねえじゃねえか」

「でね...その大きさと同じぐらいのものがこの森ロンリーフォレストにあったのよ...」

「それって・・・」


それは確かにやばい。しかもこの近くにあるのだからそれはもっとやばい。


「そう。迷宮級のダンジョンがあるってわけ。」

「なるほどな。それは確かにやばい。」


けどなぜそこまで震えるのだ?帝国が6つも独占できるのだろう?そんなに危険はないんじゃないか?


「けどさ帝国が抑えられる程度なら大丈夫じゃん。」

「ちがうのよ。問題はその帝国にあるの!帝国はね数年前までは王国より盛んではなかったの。」


おれはいつも思う。なぜマナは生まれたばっかなのにここまで知っているのか。


「なんでそんなこと知ってるんだ?まだ生まれてから半年しかたってないだろ?」

「それは秘密って言いたいところだけどどうせこれからも一緒なわけだし教えるわ。」

「まあこれは妖精だからかな?詳しくは私もわかんないんだけどね。なんか生まれた途端頭に流れてくるのよ。」

「便利だなーそれ」

「まあいいわ。さっきの続きね。」


そうだそうだ忘れるところだった。


「でね、帝国は王国に敗れる寸前だったの。」

「仕方なく帝国は古代魔法「異世界人召喚」を発動したの。

「そっからは帝国のターンだったわよ。その勇者とやらが王国を一気に弱体化させ名誉を得たの。」

「そして王国のダンジョンや資金などをぶんどり帝国は最強になったわけと...胸糞わるいな」


勇者と聞いて反応してしまったがどうせ会うことはないだろう。

同じ世界の奴らだと思うがおれは最強にならないと行けない。そんなやつらに屈する暇なんてないのだ。


「さっきいった勇者だけど、その誰も大型迷宮を突破したものは居ないのよ。」

「それが近くにあるの!わかった?もう諦めることねダンジョンの件は!」

「勇者が突破できない...最強の勇者が...」


おれはそれしか頭になかった。最強と言われる勇者すら突破できないと知って最強を目指す身が諦めるという文字は考えつかなかったのだ。

しかも憧れていたヒーロ...英雄とも言う。まあ勇者たちがやってきたのは非道で胸糞わるいことだが強いということは変わらない。


「決まったぞ。」

「何が?」

「これからの方針だ」

「ふぅーやっと諦めたのね。で、どこいくのよ」

「ダンジョンだ。」

「ごめんね。聞こえなかったもう一回いって?」

「ダンジョンダンジョンダンジョンだ!」


呆れ顔の妖精さんはもう諦めたようだ。


「もういいわ!なんでもくるがいいわ!」

「よしなら早速行くぞ!」

「オー!!」


勇者...きっと魔女や龍、魔王なんてのもいるんだろうな。しかし最後は俺が最強になる!


「まってろ...迷宮とやら...そして化物ども..貧弱の妖精と貧弱の魔物の成り上がりを高みで見てろ!」


おれらはダンジョンに向かっていった。


「あと言っとくけどこのダンジョンは大きすぎてきっと人間側も存在に気づいていると思うわ。」

「なるほど。それが帝国側、あるいは王国側の人間ってわけね。」

「そう。しかも強力な人間たちだと思うわ。」


そう、こんなに大きかったらさすがに人間も来るだろう。

いまからいくダンジョンで人間に合う可能性は非常に高いだろう。

俺達は一層気を引き締めてダンジョンに向かった。


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名前:アカツキ

 種族:ゴブリン(レアライダーゴブリン)

 Lv:1/30

 HP:189/189

 MP:73/73

 攻撃力:46(+25)

 防御力:36(+15)

 魔力:48

 素早さ:21(+召喚獣)

 スキル

「暗視LV5」

「体格lv3」

「筋力lv5」

「経験値UP率増加lv5」

「召喚獣強化lv5」

「魔力lv5」

「ライダーlv3」

「召喚:シバドッグ」

「鑑定lv3」

称号

「転生者」 「不運者」 「自我魔物」 「ユニークモンスター」 「奇跡なるもの」「乗車省略」「相棒」

 スキルポイント:52


名前;マナ

 種族:妖精エンジールフライ

 Lv:8/30

 HP:61/61

 MP:128/128

 攻撃力:13

 防御力:8

 魔力:66(+50)

 素早さ:43

 スキル

「フライlv11」 (今回1時間も飛んだので)

「魅力lv3」

「回復魔法lv3」

「光魔法lv3」

「MPUPlv10」

「魔力lv10」


称号

「ユニークモンスター」「迷子の妖精」「相棒」

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