第16話 喫茶メルトのダラットコーヒー

 今回ご紹介させて頂くのは、富山は小矢部市にありますメイド喫茶『喫茶メルト』さんでご提供しています、ベトナムの『ダラットコーヒー』についてです。


 こちらのお店は紅茶がメインなのですが、縁があってこのコーヒーも扱っているとの事。今回はそのコーヒーについて語ろうと思います。






 東南アジア・ベトナムの南部にあるダラット高原で栽培されるから、その地名がついたコーヒーです。


 もともとベトナムでは、病害虫に強く栽培しやすい『ロブスタ種』がメインです。このコーヒーは痺れるほどに苦い香味なので、練乳を入れて甘くして飲む『ベトナムコーヒー』が一般的なのです。


 ですが一部地域では、高品質な『アラビカ種』も栽培しておりまして、そういった高品質なコーヒーは高値で売買されるそうです。今回頂いた『ダラットコーヒー』も、このアラビカ種なのです。一応品種も調べてみましたが、アラビカ種の様々な品種がブレンドされているもののようです。






 まず焙煎した豆だけの香りを聞かせて頂いたのですが、香料で着香してるのではと思わせるほど、芳しい香りです。スイートチョコとバニラを合わせたような、甘い感じの香りが漂います。


 それを飲む分だけ挽いてドリップして淹れる訳です。少し高い位置から細くお湯を注ぐ情景は、見てて惚れ惚れするモノがあります。


 そして淹れ上がったコーヒーを頂きます。

 香りは、スイートチョコとバニラのニュアンスは残しつつ、カラメルのような雰囲気も出てきます。

 一口飲むと、苦味・酸味はかなり抑え目。舌の上を転がってクイッと飲めてしまうくらい。しかし決して薄い訳ではなく、コーヒー本来の味わいやコクはしっかり持っている、かなり独特な香味でした。コーヒーをブラックで飲めない人でも飲めてしまうのがわかります。

 そして後味はスッキリ後に残らず、余韻の少ないものでした。また次が飲みたくなってしまう、そんな儚さがありました。





 店主さんの淹れ方にもよるのでしょうが、これを私が淹れてみたら、もう少し濃い目になるのでは、と思ったりも。この辺は、やってみないとわからないですね。


 また飲んでみたい、そう思わせるコーヒーでありました。

 ただこちらのお店では、紅茶がメインですので、通常はそちらをご注文下さいませ。

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