第13話 青山ティーファクトリーのヌワラエリヤ

 桜も満開になったこの時期、プレミアムフライデーなどというモノには無縁の私ではありましたが、たまたま先日の金曜日が夜勤明けの休日だったため、友人にお誘い頂きちょっと一服してきました。




 今回ご訪問させて頂いたお店は、『青山ティーファクトリー』さん。セイロン紅茶の専門店で、最近になって神保町駅近くに移転してきたそうです。飲み屋があちこちにある街並みの中、路地裏にポツンとあるお店でした。

 店内は華美な装飾も無く物静かで、席数はテーブル2つにカウンターの計12席と狭め。キッチンスペースも縦長で狭く、お一人で作業するのがやっとの様子でした。





 今回頂いたのは、『ヌワラエリヤ・ケンメア茶園』。お供は、紅茶のシロップの付いたワッフルです。


 ポットでのサーブで、紅茶の入ったポットがティーコゼーに包まれてテーブルに置かれるのですが、ここから「10分蒸らして下さい」と宣告を受けます。通常の紅茶が蒸らし時間が3分程度なので、とても驚きでした。


 そして10分待って、茶漉しでこしながらカップに注いで、いざ頂きます。10分蒸らしているにも関わらず、渋みはほとんど無く、スイスイと飲めてしまいます。そして鼻に抜けるは、ヌワラエリヤ特有の青々とした新緑の香り。豊かな草原のようです。水色すいしょくは、少し薄めのオレンジイエロー。


 ポットには定番の、ティーカップに2杯半の紅茶が入っていますので、1杯目をサラッと飲んで2杯目も注ぎます。そちらを飲んでみましたら、今度は専門用語で言う所の『パンジェンシー(心地好い渋み)』が出てきます。ヌワラエリヤ特有の渋みなので、渋めが好きな方には良い紅茶かと。


 さすがに最後の半杯分は、渋みが強く出ておりましたが。店員さんに『差し湯』を注文が出来ますので、飲めない場合は差し湯を足して薄めるのが良いかと。





 お供のワッフルの方ですが、縁がサックリしてて他はふんわり。大皿いっぱいに広がって出てくるので、なかなか圧巻です。ティーシロップをかけてマーガリンを付けて頂くのですが、コクのあるしつこくない甘さなので、ペロリと平らげてしまいます。





 ちなみにこれだけのクオリティで出てくるのに、料金はセットで1000円しないというのは驚き。もっと取っても良いと思いますがねぇ。


 ともかく、自分で淹れたものでない紅茶では、久しぶりの美味しい紅茶でした。また来ようと思います。


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