第12話 『アイリッシュモルト』のロイヤルミルクティー

 さてまずは質問です。

 あなたは『ロンネフェルト』という紅茶メーカーをご存知でしょうか。こちらはドイツの紅茶メーカーで、190年以上の歴史のあるメーカーです。そして様々な高級ホテルなど、格式の高い所でないと飲めない紅茶であります。日本ですと、ディズニーのアンバサダーホテルや日光の金谷ホテルなど。


 扱っている販売店もごくわずかで、島根・松江、神奈川・横浜元町、群馬・高崎、愛知・名古屋の認定店でないと購入も出来ないという徹底ぶり。ちゃんと紅茶に対して真摯に向き合うお店でないと、扱う事が出来ないのです。


 そのロンネフェルトの紅茶の中で、1位・2位を争う人気の紅茶が『アイリッシュモルト』という紅茶なのです。

 こちらの紅茶は、良質のアッサムをベースにしてカカオの実をブレンドしてウイスキーのモルトの香りを付けた、いわゆるフレーバードティーになります。


 ご想像の通り、スイートチョコに似た香りですので、ミルクと甘味の相性は最適。メーカーの方でもロイヤルミルクティーで飲む事を推奨されるほどです。


 茶葉はケチらずたっぷりと使い、砂糖は少し少な目、ミルクは普通のもので。少量の熱湯で濃く抽出した紅茶液にミルクを直接入れ、砂糖を入れて茶葉ごと煮出すと、美味しそうなクリームブラウンに。茶こしで濾しつつ茶葉を除いて、カップに注いで出来上り。


 香りはスイートチョコですので、まるでミルクチョコを飲んでいるような感じになります。そしてミルクのコクと砂糖の甘さと茶葉の渋み、それらが複雑に絡み合った味わいは、お子様からツウの方まで納得させる味わい。


 なかなか召し上がるチャンスはありませんが、認定店がお近くだったりロンネフェルトを扱うホテルが旅先だったり、そんな時には是非ご注文してみて下さい。納得のお味ですよ。

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