第5話 クリスマスプディングと福来紅茶(ふくぎこうちゃ)

 先日、私の伴侶が誕生日でして、私の方でもプレゼントを渡したり料理を作ってご馳走したりして、お祝いをしておりました。


 そんな日に、私と伴侶の共通の友人から、誕生日プレゼントという事で、少し大きめな包みが郵送されてきました。


 開けてみると、中にあったのは『小さめの湯呑みに、すり切りいっぱいに入った、焦げ茶色のモノ』と『ティーバッグの紅茶の袋』。


 御礼も兼ねて何を送って頂いたのか尋ねた所、その焦げ茶色のものは『クリスマスプディング』。紅茶は島根の地紅茶で『福来紅茶(ふくぎこうちゃ)』との事でした。


 クリスマスプディングは、レシピ通りにシッカリ作り込んであるもので、なんでも8時間も蒸したのだそう。

 福来紅茶の方は島根で生産されている紅茶で、そこに『クロモジ』という和菓子を食べる時に使う太めのつま楊枝の材料になっている樹の葉がブレンドされてある、ちょっと珍しい紅茶、との事。


 早速、頂いてみる事に。私もご相伴させて頂きました。

 クリスマスプディングは、ねっとりとした食感で甘苦く、シナモンなどのスパイスがしっかりその風味を主張しつつ、オレンジの味わいが爽やかさをプラスさせていました。

 福来紅茶の方ですが、まるでダージリンにもにたフルーティーな香りとともに、甜茶にも似た甘い香りが感じられる品。


 この2つ、まるでジグソーパズルの一片と一片が「スッ…」と組み合うように、ピタリとマリアージュするのです。


 伴侶ともお話をして、今回頂いたこのマリアージュを、文章という形でお伝えしよう、という事にしました。


 美味しいものを頂戴し、好きな人と共に味わう。その喜びを感謝に変換し、その友人にお伝えしつつ、他の方々にもお裾分けしようと。些かギザっぽいですがね。


 皆様にも、美味しい幸せが感じられましたら、幸いです。


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