17. Distrust

 生徒会がある4階から階段を下りていると、美月が話しかけてきた。


「ショックだよね。本当なのかな?」

「……さぁな」


 分からない。美月が会長に言った様に、人を自殺に追い込むような人間がBECを創るとは思わない。けど会長の言う通り、自分が無実と知ってるならもっと無罪を主張するはずだと考える事もできる。


「もし本当なら、俺は単純に裏切られたって思うけど、本当じゃないとしても裏切られたって思う。先輩の償いに付き合わされてただけなんじゃないのかって。利用されてたみたいで、それも悔しい」

「レン……」

「――それはなぁ、単なる思い過ごしってヤツじゃないのかぁ?」


 何とか階段を2階まで下りたところで、聞き覚えのある渋い声が聞こえてきた。顔を上げるとグレーのスーツに黒いシャツにサングラス、茶色の髪とあご髭――翁教頭だ。両手をポケットに入れて、廊下の壁に寄りかかっている。


「どこが思い過ごしですか? 会長から聞いた話が全て、本当か嘘かどっちなのかという事だけですよね?」

「どう言われたのは知らないがなぁ、自分まで見失ってないか? 物事を進めるのに大事なのはぁ、事実と自分の正直な気持ちを正確に把握する事だ」


 この前藤松家の庭でのしっかりとした声ではなく、校内ボソボソモードだった。壁に凭れたまま教頭は続けた。


「どちらかが足りないと、大半の人間は判断を誤る。お前達はまだ生徒会長の話を聞いただけなんだろう? 当事者じゃない人間が真実に近付くにはぁ、色んな角度から見たり聞いたりして、先入観を持たずに百%断定できるまで決めつけてはならない。1人の意見だけで判断するのならぁ、それこそ振り回されてるんじゃないか?」

「でも先生、会長の話が嘘か本当かしか――」

「その外側に真実がある可能性は?」

「外側? どういう事ですか?」


 他に真犯人がいるみたいな事か? 推理小説みたいだな。


「説明するのは面倒くさいんだがなぁ。簡単に言えば、1番信用できるのは自分自身が関わって感じた事だけだ」

「教頭先生っ! 面倒くさがらずにちゃんと教えてくださいよっ☆」

「表現しづらいんだよなぁ……。面倒だなぁ。一服してぇなぁ」


 ダメだ、この教師。


「人は見たものを言葉にした時点で事実とズレが生じる、って話ですか? 伝言ゲームが難しい様に、人によって着眼点も違うし言葉の表現力も違う。話を聞く側も人によって捉え方が違います」

「お、正に然りだぁ!――話半分という言葉がある。人から聞いた話の半分は嘘や誇張だ。使う言葉やニュアンスも違うし、聞くスキルも人それぞれになる。最も信用できるのはぁ自分の五感で直接感じたもの、それが真実だな」


 俺の頭には新聞部の多郷くるみが浮かんだ。くるみは純粋に真実を自分の目で把握しようとしている。自分で見たもの以外は信じない。


「次に正直な気持ちだなぁ。今のお前達の気持ちはなんだ?」

「あたしは、せっかくBECの一員になったのに悲しいですっ☆」

「……俺はさっき言った通りです。本当の話なら裏切られた気分ですし、利用されていたとしたらと思うとムカつきます」

「お前達が今言ったのはぁ、松木戸に対してという事かぁ? そうではなく、自分個人としたらどうだぁ? 今回の件があったのを受けて、どうしていきたい?」


 個人として……。


「……俺は解りません。まだ頭で整理できてないんで」

「自分の気持ちが解らないかぁ? まぁそうだろうなぁ。解っていればとっくに次に進んでいるはずだ。今のお前達に比べればぁ、この前の藤松の方が数段、自分の気持ちに素直だなぁ。……見てたから知ってるだろう?」

「ちょっ、先生っ! 気付いてたんですかっ? どの辺で?」


 バレてないと思ってたけど、見つかってたのか。


「説明も面倒だし、今はどうでもいい。それよりお前らの気持ちだ。BECをどうしていきたいと思っているんだ?」

「俺は、BECは必要だと思ってます。これまでいじめを撲滅する事で生徒を救えてたのは事実です。これからも必要とする生徒が出てくるはずです」

「あ、あたしもっ! BECは必要だと思いますっ☆」

「ほう。それだけ聞ければ十分だ」


 翁教頭は壁に寄りかかるのをやめて俺達の近くに歩いて来た。元々小さめの声が更に小さくなった。


「……面倒くさいがぁ、この俺が知っている松木戸について話そう。1人の教師が言っている事だから、話半分で聞いてもらって構わない。聞いた後の事はお前らが自分で決めろ」


 言われなくても自分で決めるつもりだ。それよりあんたは教師として、面倒くさいっていちいち言うなよ。


「……あれは2年前。今の3年が高校入学してきてすぐの5月だ。入学してばかりの松木戸が退学届を提出してきた」

「退学? 何でですか?」

「最初は『見た目で避けるヤツが多くて耐えられねー』とか、『周りがガキ過ぎて耐えられねー』とか、なかなか本音を言わなかった。だが、ある質問をしたら本音が返ってきた」

「ある質問?」

「面談室で引き止めをしてた時の話だ――」



□*■*□*■*□*■*□


「松木戸。もし違ったら悪いがぁ、まだ中学の時の事を引きずってるのかぁ?」

「……どこまで知ってる?」

「敢えてはっきり言うがぁ、自殺した生徒と仲が良かったらしいな?」

「本当、教師は抜け目ねーな」

「そうだなぁ、なめんなよ?」

「…………引きずってんだよ」

「……そうか」

「アイツが死んで、『何でオレはふつーに高校に通ってんだ?』って考えちまう。最初はアイツの分も生きよーと思ってた。でも、あの時何もできなかったオレが何やってんだって――」

「お前なぁ……。逃げてんじゃねぇぞ!」

「はぁ? どこがだよ!」

「普通に生きたら死んだヤツが妬むのかぁ? お前が苦労してれば生き返ってくるのかぁ? そんな訳ないだろ! 自分の道くらい自分が決めろ! 本当に面倒くさい奴だ!」

「……」

「そんなにやる事なくてくだらない考えをする暇があるなら、身の回りのいじめを無くしてみせたらどうだぁ? 1人で無理なら生徒会長にでもなって学校ごと変えてしまえ! 過去から逃げずに受け入れろ! ちゃんと向き合って次に進め! 死んだ人間に償う事はできないとしてもなぁ、今後同じような人間が増えない様にする事くらいできるだろ?」

「……」



□*■*□*■*□*■*□


「――その後の事は、説明しなくても分かるなぁ?」


 それが去年の演説に繋がっていったのか。……なら、本当のBEC創立者は翁教頭とも言えるな。


「だが今回も奴は逃げた。これだからヤンキー気取りはメンタルが弱くて困る。また退学するとか言い出すかもなぁ」

「だとしたら、勝手過ぎますね」

「それで、東雲と新倉はどうするんだぁ? 別に教頭の話を信じなくても良い。誰を信じるかは自分達で決めろ。松木戸の事を諦めるのも良し。BECを諦めるのも良し。今後どうするかはお前らの自由だ。自分の思う通りに動いてみろ」

「……」


 俺達の自由、か……。


「お前らは松木戸の何を見て、何を感じた? 自分達の五感で直接感じた事が、より事実に近くて重要だ。よく考えてみろ」


 俺が見た松木戸先輩。いつも上から目線で人を見下して、イライラさせるような言葉使い。綾乃先輩との喧嘩は日常茶飯事。目付きが悪いし金髪だし、服装もだらしない。――なのに、いじめの撲滅に真っ直ぐで解決方法を1番知っている。いじめる心理もいじめられる心理も理解しているし、更に知ろうとしている。千歩ちゃんも、綾乃先輩も、石子君も、3人のサッカー部も、藤松も、1番正確に心理を捉えていたのは松木戸先輩だ。俺なんかが考える何歩も先に前へ行っていた。それは事実だ。


「……俺が見てきた松木戸先輩は、他人を自殺に追い込むような人ではありません」

「そうか。それでお前達は、これからどうしたいんだ?」

「まずは中学の時に何があったのかを知りたいです。どうすれば調べられますか?」

「さぁな。教師が言えるのはぁここまでだ。あとはお前らでやらないと意味がない」

「先生ケチですねっ☆ ヒントくださいよ~!」


 クイズ番組のパネラーみたいな事を美月が言ったが、翁教頭は踵を返して歩き出した。


「ヒントはもう話したはずだ。他に言うなら1つだけだなぁ。――若いうちに苦労しろ」


 教頭はそう言いながら、いつものゆったりとした歩き方で2階にある職員室の方に向かって行った。


「……案外ケチだねっ?」

「でも、面倒くさがりな翁教頭があれだけ言ってくれたのは、意味がありそうだな」

「かもね~☆ このあとどうしよっか? 松木戸先輩の事、もっと調べてみる?」

「そうだな……」


 そうしたいところだが、身体の疲れをどっと感じた。スマホの時計を見ると、もう夕方の5時半になっていた。


「明日にしよう。今日は帰る」

「そう? う~ん……あ~もう、モヤモヤするっ! 歌いたいっ☆ ちょっと軽音部行く!」


 同感だ。俺も海とかに行って叫びたい。俺達は音楽室と下駄箱のある校舎の1階まで下りた。


「お疲レン様っ☆ しっかり休んでまた明日!」

「おう。明日な」


 ツッコむ余裕がない俺は、美月が手を振って音楽室に向かって行くのを見た後、上履きを履き替えて自転車に乗って帰った。頭の中はずっとグルグルしていた。



―*―*―*―*―*―*―……


 次の朝。目が覚めると俺は自分のベットでうつ伏せになっていた。……また身体が重い。寝ようとしてもこれからどうするかを考えて、何時間も眠れてなかった気がする。

 なんか揺れてる気がする。……地震か? いや、自分のスマホが振動している。目覚ましのバイブじゃなくて……電話? 誰だ? 画面を見ると、美月からの電話だ――って、朝6時! どうりで寝た気がしない訳だ。


「……はい」

『あっ☆ レン? 寝てるトコごめんねっ!』


 美月のハイテンション過ぎる声に、俺は思わずスマホから耳を離した。一気に目が覚めて、つい上半身を起こした。目が乾いてうまく開かない。


「……何の用だよ? 朝からテンション高いな」

『もう! 本当朝弱いねっ』


 寝起きだから普通だろ。修学旅行でもないのに朝6時からそのテンションなのが異常だ。早く起きるうちの両親でさえ、6時半頃に起きるし。


『くるみんがね、松木戸先輩の過去で分かった事があるって言ってるんだけど、今日早めに出て来れる?』

「くるみん?」


 誰だくるみんって?……ああ、同じクラスの多郷くるみか。


「どこで集まるんだ?」

『学校に1番近いミックで! じゃ、このあとっ☆ プッ……ツーツー』


 俺の返事を聞かずに言うだけ言って切られた。学校行く前にハンバーガーみたいな脂っこいの、食べたくないんだけどな。

 俺は起きた体を立たして、開きにくい目を擦りながら制服に着替えた。スクールカバンを持って家の廊下に出ると、黒髪ショートカットがぼさぼさになってるパジャマ姿の妹が、眠たそうに話しかけて来た。


「……レン兄どしたの? なんかの朝練?」

「ちょっと美月とクラスメイトに会って、そのまま学校行く。母さんに朝飯いらないって言っといて」

「美月……さんと?」


 サラの眠そうな目が一気に開眼した。


「いいなー! サラも行きたい!」

「いや、サラが聞いても分かんない話するし」


 俺はとっさに、サラを巻き込みたくないと思った。


「レン兄さ、昨日からおかしいよね? またガク兄が落ち込んだ時の真似?」


 出来る妹は本当に鋭いな。俺が強がってるのもバレてるんだろう。


「そうか? ちょっと疲れてるだけじゃないか?」

「……ま、いっか。それもレン兄の優しさだよね。――でもレン兄、キツかったら1人で抱え込まないでよ? 力になれるか分からないけど、サラも心配してるんだからね」


 BECに入って1週間後くらいに、松木戸先輩にも同じような事を言われたのを思い出した。


「できる妹だなサラは。……本当にキツかったら言うよ。けど今は平気だ。心配してくれてありがとう」

「うん! いってらっしゃい」

「いってきます!」


 妹の気遣いと笑顔に幸せを感じた俺は、家を出て自転車に乗り、ミックへ向かった。



―*―*―*―


 俺がミックに着いた頃には、店前の駐輪場に美月の自転車があった。店内に入ると、ほとんど客はいなかった。ざっと数えて30席くらいある店内には通勤前のサラリーマンが1人と早起きなおじいさんが1人、そして諏訪高の制服を着た美月とくるみのいるテーブルしか客はいなかった。今は学校の外にいるが、くるみはいつも通り新聞部の腕章を付けている。美月の髪型は前髪を黒ピンで留めておでこを出したストレートだ。俺はまずカバンを置きに、2人のいる丸テーブルに向かった。


「遅れて悪い。おはよう」

「あっ☆ 遅いぞレン! おはよー!」

「おはようさん!」

「……めっちゃポテトあるけど、どうした?」


 訊かずにいられなかった。2人が陣取るテーブルの真ん中に置いてあるトレイには、大量のフライドポテトが山盛りに積んであった。


「いや~、店員さんに揚げたてだって勧められてさ。これで五百円なんだよっ☆ 何というコスパっ!」


 美月がミックのポテトが好きな事は知っている。だがどんなに好きで五百円でも、朝から揚げ物を大量に摂取したい気持ちは理解できない。見せられただけで胸焼けした気分になった。


「ウチはこのサラダだけでも十分やわ~。さすが美月やな!」

「えっへへー。遠慮しないで食べて良いよっ!」


 遠慮じゃない。拒否してるんだ。しかもどうせ、美月が食べきれると思わない。ほとんど俺が食べるんだろ?


「……注文行ってくる」



―*―


 俺は朝ミックバーガーとアイスコーヒーを単品で頼んで席に戻った。ちょうど美月とくるみの会話も途切れたところみたいなので、俺は座りながら本題を切り出した。


「――それで、松木戸先輩の何が分かったんだ?」

「本題やね。……もう入ってええか? 心の準備はええやろか?」

「心の準備? これ以上何か驚かされたりするのか?」

「BECのメンバーがどれだけの情報を知っているのかは知らへんけど、ある程度頭で整理できてないと混乱すると思ってん」

「そういう事か。なら大丈夫」

「あたしも平気っ☆」


 1度寝たからか、昨日よりは頭がすっきりしている。


「ちなみに自分らはどこまで知ってるん? ウチが知ってるのは松木戸先輩とBECの現状、松木戸先輩の過去や」

「俺達もそれくらいだけど、松木戸先輩の過去については詳しくは知らない。聞いた話だけだ」

「……ちなみにその情報、誰に聞いたん?」

「翁教頭と生徒会長」

「あっちゃ~、ホンマか~」


 何故かくるみは額に右手の平を当てて、ガッカリしたようなリアクションをした。


「くるみん? なんかマズかったっ?」

「マズいかマズくないかっちゅうより、マズ過ぎるな。多分、術中にはまってるで」

「術中って、誰のだ?」

「生徒会長や! ええかレン、生徒会長と松木戸先輩は犬猿の仲や。去年の演説覚えてるやろ? 松木戸先輩の話に対して自称最強さんは『生徒会はもっとやるべき事がある』って言ってたやろ? 最近は冷戦状態やったんやけど、また戦いになりよった」


 去年……松木戸先輩の演説は覚えているけど、生徒会長の方はあんまり覚えてない。そういえば煌士が前に、あの2人はよく喧嘩してたとか言ってたっけ?


「今回松木戸先輩が警察に呼ばれたのも、ウチは生徒会長の仕業やと思ってる。いらんデマ流して、BECを潰しにきたんや」

「仮にそうだとして、何でそこまでするんだ? 生徒会長にメリットあるのか?」

「ありまくりや! あの生徒会長はプライドが高過ぎんねん。いちいち一人称に『最強の』とか付けてるんやで? 最近のBECは色んな問題を解決してるやろ? 多くの生徒に支持されるようになってきてん。それが生徒会長にとって気に食わん状況になってしまった。せやから、くだらん情報を警察に流したんや!」

「くるみん、分かったから抑えてっ」


 立ち上がって熱弁を揮うくるみを、美月が制止した。


「――はっ、ウチとした事が」


 気が付くと店内にいた客と店員が見つめていた。くるみは我に返ると顔を赤らめて、席に座って頭を下げた。


「すんません皆さん! 気ぃ付けます!」

「くるみ。今回の件は会長が怪しいとして、実際の過去はどうなんだ?」

「それが今日、朝から2人を呼んだ理由や。松木戸先輩は自殺した生徒とよくつるんでたらしいんやけど、自殺には追い込んでへん。そもそも松木戸先輩はいじめられてる人を追い込む様な人間じゃないねん。完全にシロや」


 くるみからシロだと聞いて、ホッとする自分がいた。


「どうやって調べたんだ? 実際に見たわけじゃないんだろ?」

「昨日美月に頼まれてな。夜に予備校から出てくる人に話しかけて、諏訪園西中やった高3の何人かに話を聞けたんや」

「ん? 美月に頼まれて?」

「た、たまたま廊下ですれ違ったからさっ☆ くるみんなら何か知ってるかなって思って聞いたの。そしたら調べるって言ってくれたんだよっ!」


 ああ、昨日音楽室に向かった時か。


「ウチが昨日聞いた話によれば自殺した生徒と松木戸先輩、それに捕まった2人はよくつるむ仲だったらしいねん。色んな場所を仲良くほっつき歩いてるのを何人かが見てた。けどそれがいつしか、捕まった生徒と自殺した生徒の3人組か、松木戸先輩と自殺した生徒の2人組の組み合わせしか見れなくなったそうなんや。捕まった生徒2人と、松木戸先輩が喧嘩した事が原因らしいんやけどな」

「喧嘩? どういう理由なんだ?」

「そこまでは分からんかった。けど、何人も同じような事言っとったで」


 結局、本人達しか分からないという事か。


「とにかくウチは、事実と違う情報が流れたせいで誰かが苦労するなんて絶対許さへん! ましてや容疑をかけられたり、何かを奪われるなんてあってはならない事や! 何が久方誠や! 誠実さのかけらもない悪党や!」

「くるみんっ! くるみん!」

「――はっ!」


 またもやくるみは立ち上がっていて、店内で注目の的になっていた。今度は黙り込んでスッと座り、大量のポテトを右手で鷲掴みして口に押し込み静かになった。


「もう1度、俺は松木戸先輩に話を聞いてみる。くるみの情報が正しいなら、BECを無くしたらダメだ」

「あたしも手伝うっ☆ まず話を聞かないとだね!」


 くるみは大量のポテトを飲み込んだ。


「ウチも情報集めるで! ゲス会長の好きにさせてたまるか!」


 俺達は早朝のミックで、一致団結した。……主にくるみが、周りの方々にお騒がせしながら。

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