異世界での日常

エルディンテから離れてか8日経ち、シキ達は馬車を止めて休憩をしていた。


シキは昼食の用意をしており今作っているのはシチューだ。


リゼットは自身愛用の武器である太刀の手入れをしていた。その愛用の太刀は見た目は赤いものだ。


彼女の両親は幼い頃にモンスターに襲われて亡くなっている。だが彼女は父親の母である祖母に引き取られたらしい。

その祖母は昔名の知れた冒険者だったらしく当時8歳のリゼットは祖母の指導の戻、毎日修行に明け暮れていた。


だが最近その師でもある祖母は病気で亡くなってしまう。病気になって病弱していた祖母から自分が亡くなったら冒険者になるようにと勧められていたので近くのギルドで冒険者になったということだ。



ーーーガサガサッ!


近くの草むらが揺れると何かが飛び出してきた。


既に動いていたのはリゼットだ。



ーーーキシャャャーーー!!!


飛び出してきたのは一体の緑色の大きな蜥蜴だ。地球ならコドモドラゴンよりかは大きい。


「はぁっ!」


リゼットは瞬時にリトルリザードを太刀で切り裂くとドサリっと二つに分かれた死体が出来上がる。


「リトルリザードか。ここら辺多いよな。」


ーーーヒヒーンッ!!!


バコンッ!


ーーーキシャ……。


その近くでは草を食べていた馬、ランスロットは襲いかかってきたリトルリザードを後ろ足で蹴り飛ばしていた。


蹴り飛ばされたリトルリザードは仰向けになって暫く痙攣するが息絶えたのか動かなくなってしまった。


「おぉ!よくやったぞ、ランスロット!」

ーーーヒヒーン♪



ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 リゼット

性別 女

種族 人族

職業 侍・武闘家


レベル 15

体力 4700

魔力 3600

筋力 4500

耐久 4200

俊敏 5000

ーーー

[固有スキル]


ーーー

[スキル]

刀術.4

剣術.2

体術.3

強化.2

火魔法.2



ーーー

[称号]


ーーー



ーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 ランスロット

性別 雌

ランク E

種族 ノーマエクウス

職業 馬車引き


レベル 17

体力 1300

魔力 900

筋力 1000

耐久 800

俊敏 900

ーーー

[固有スキル]

魔力適応


ーーー

[スキル]

強化.2

風魔法.0

雷魔法.0

木魔法.0

**.0


ーーー

[称号]

シキの仲間

可能性を秘めし者


ーーー



ーーーーーーーーーーーーーーーー


彼女達もリトルリザード等のモンスターを倒しているのでレベル、ステータスも上がっていた。それに同じ女同士なのか仲が良いみたいだ。


ーーーブルルル♪


ランスロットはリゼットから離れるとシキに近づいて甘える様に頬を擦り寄せていた。

『モンスター倒したよ!ほめてほめて!』といった感じだ。


「よくやった、ランスロット」

ーーーーーーヒヒーン♪


シキに撫でられるのが嬉しいのか長い尻尾をフリフリさせている。


「なあなあ!俺も倒したんだぜ?何かねぇのかよ」


リゼットはランスロットだけ褒められるのが不満なのかシキの元へと言い寄ってきた。


シキは黒ローブではあるがフードは脱いでいて癖っ毛のある長い金髪は後で結って幼さが残る美しい小顔をさらけ出している。


最初の日に顔を見せろ!としつこく言われて渋々脱いだシキだったがギルドマスターのダスクや宿屋の娘サラの様な反応ではなく、第一声が。


『お前、女みたいに綺麗な顔だな!』


と言われただけでそれからは別に態度を変える事はなかったのだ。


「リゼットも凄いな、一瞬で倒せるなんて」

「いや~、照れるぜ~!あれ位のモンスターなら任せろって!」


素直に褒めてみるとかなり照れた様に頭をかいていた。


「でよ、このリトルリザードはどうするんだ?」

「今日の夕飯にするか」

「次はどんな料理にすんだ?」

「ん~、材料はまだ残ってるから……ハンバーグにするか?」

「ハンバーグ?わかんねぇけど美味そうだな!」



そんな事を言ってる中、シキは何者かが自分達を見ている盗賊の存在に気がついていた。


だが既にリゼット達がリトルリザードを相手をしている中に放った[漆黒]のナイフは見ていた盗賊の一人の額に直撃して絶命させていたのだった。







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る