ステータス さんっ!

使用人の女性に案内されて一人用であろう部屋へと着いた。


中は意外と綺麗にされておりベッドもふかふかだ。

だがあるのはベッドと机に椅子位だ。


「よいしょっと……」


不知火はとりあえずベッドに腰を掛けた。


そして使用人から渡された銀色のプレートを見る。大きさはスマホ位だろうか。


「ステータスプレート……ねぇ……」


このステータスプレートというのは自身のステータスを見る事ができる代物らしい。

しかも証明書を発行するのにも必要らしいのだ。


だが使用可能にするには自分の血を一滴垂らさなければならないとのことだった。


不知火はプレートに血を一滴垂らすとステータスを確認する。





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名前 ヒメキ・シラヌイ

種族 人族

性別 男

職業 学生


レベル 1

体力 10

魔力 10

筋力 10

耐久 10

俊敏 10

ーーー

[固有スキル]



ーーー

[スキル]



ーーー

[称号]

異世界からの迷い人

ーーー



ーーーーーーーーーーーーーーーー





これを見て不知火は少し後悔してしまう。


「(これは低すぎたのか……さて、)」




プレート内の情報が突然変化する。








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名前 ヒメキ・シラヌイ

種族 人族?

性別 男

職業 騎士・武闘家・槍兵・侍・隠密者・料理人・狙撃手・召喚師・陰陽師


レベル 測定不能

体力 測定不能

魔力 測定不能

筋力 測定不能

耐久 測定不能

俊敏 測定不能

ーーー

[絶対固有アブソリュートスキル]

剣術.EX

体術.EX

刀術.EX

柔術.EX

槍術.EX

短剣術.EX

投擲術.EX

二刀流.EX

大剣術.EX

斧術.EX

弓術.EX

銃術.EX

火炎.EX

雷電.EX

白光.EX

漆黒.EX

治療術.EX

気術.EX

付加.EX

強化.EX

魔力操作.EX

氣術.EX

霊術.EX

隠密.EX

料理技術.S

陰陽術.A

全属性魔法.A

騎馬術.SSS

空間庫.***

全属性無効化.EX

全状態異常無効化.EX


ーーー

[固有ユニークスキル]

偽造.6


ーーー

[スキル]

生活魔法.5


ーーー

[称号]

異世界からの迷い人

覚醒者

限界を越える者

神格者

魔王の資格

天王の資格

神々の加護を受け付けぬ者

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「(……絶対固有アブソリュートスキルにあるやつって俺が『あっちの世界』で爺ちゃん達と曾ばあちゃんの修行で身につけた物ばかりじゃん。しかもステータス測定不能って……なら、お爺ちゃん達と曾ばあちゃんはどうなるんだよ。父さんと母さんも!)」


因みにだが彼のステータスを見て『チート』と思った人は大間違いだ。

彼は不知火は血へどを吐きながらも努力をして得られた結果なのだ。決して『チート(ズル)』ではない。


「(はぁ……正直目立ちたくないし、早くここから出たいんだよな。出るのは簡単だけど他の教師と生徒等の立場を悪くするかもだしな……。)」


不知火は癖っ毛のある黒髪から窓から見える景色を見ていた。


既に日は落ちており部屋の天井から光が灯る。


「(……電機……じゃなくて、魔力で動いてるのか。)」


生活魔法機具というものだがそれを眺めているとコンコンっと扉からノックがされる。


「(……誰だ?)」


不知火はいつでも相手を無効化できるようにして扉を開けるとそこには同じ制服を着た女子がいた。


「あのっ!不知火先輩さっきは大丈夫でしたか?」

「……誰?」

「一年の河波かわなみ美空みくです。……あの一度お会いした事があるんですけど……先輩は覚えていませんか?」

「……知らない」

「えっ……そ、そうですか」


あからさまに落胆する河波はかなり美少女だ。肩まで伸びた黒髪に白い肌。背は女子にしては小柄だ。

普通なら愛らしいと感じてしまうが不知火はそうではないらしい。


「え、えっと……前に私が車に引かれそうだった所を身を呈して守ってくれたんですよ。……わかりませんか?」


顔を左右に振るとまた落ち込んでしまう河波。

何か気不味い雰囲気になったのでとりあえずここにきた理由を聞いてみた。


「さっき王様の場合で残って話されていたみたいなんで……その、先輩大丈夫かな……って」

「あー、うん。大丈夫だ。じゃ!」

「ちょっと待ってください先輩!」

「えー、何?」

「(あの時は優しかったのにな……)えっと、さっき使用人さんに夕食の用意が出来たから皆集まってますよ!」

「そうか、俺いらないわ!じゃ!」

「だからさっきからドアを閉めようとしないでください!先輩も行きますよ!」

「えー」

「えー、じゃないです!行きましょう、先輩!」

「……はぁ、わかったから」


不知火は河波に強制的に連行されることとなったのだ。















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