現実を知らぬ者達

王女様に連れられて着いた場所は大きな広間だ。

その奥には椅子に座った中年の男性がいる。


あれが王様だろう。


その横には一人の男性もいる。


側近か何かたどいうことは生徒達もわかっているだろう。


「国王陛下!『勇者』様達をお連れしました!」


王女様はそのエルディンテ王国国王に片膝をついた。


「ご苦労だったリルエット。よくぞ来てくれた『勇者』達よ。私がこの国の国王、ガルロス・サラム・バルエルーアだ。貴殿等には我が娘のリルエットから聞いてると思うがこの世界に存在する『魔王』達を倒して欲しいのだ。」

「はい!僕達にまかせてください!」


何故か天海が代表として言っているが他の数人の教師と生徒、主に生徒会長である早乙女弥生が呆れていた。だがこうするしかなさそうなので余程な事がない限り天海の好きにやらせている。

彼女のステータスも中々のものだった。






ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 ヤヨイ・サオトメ

種族 人族

性別 女

職業 勇者・聖光騎士


レベル 1

体力 1000

魔力 1000

筋力 1000

耐久 1000

俊敏 1000

ーーー

[固有スキル]

勇者


ーーー

[スキル]

剣術.2

聖魔法.1

光魔法.1

体術.2

柔術.2

浄化魔法.1

火魔法.1

大剣術.2

槍術.2

刀術.2



ーーー

[称号]

異世界から召喚されし勇者


ーーー


女神ルティアナの加護


ーーーーーーーーーーーーーーーー




実質この生徒会長が最も強くリーダー的な筈だが天海バカの事をよく知っているのかもうほったらかしだ。


生徒会長は早乙女は男女共に人気であるが勝手に判断して指示してしまう天海には諦めている。加えて生徒達も興味があるのか、こういう似た物語を知っているのか天海に賛成派が圧倒的に多い。


「そうか!『勇者』達がいれば心強い。だがいきなり戦闘というわけにはいかないだろう。暫くの間、貴殿等には勉学、そして魔法と武術の訓練をしてもらう。」

「わかりました!」

「よっしゃー!」

「やってやるぜ!」

「魔法かぁ……!」

「はやくレベルアップしてやるぜ!」


天海達生徒はやる気満々だ。


「皆わかってるのかな?」

「弥生さん、多分皆わかっていないでしょうね。現実を見たら……」

「そう、ですよね。でも皆聞く耳持たないですよ。」

「仕方がないでしょうね。地球に戻れないですし。この国に協力すれば生活は不自由させないと言ってましたからね。」


生徒会長と教師達はとりあえずこの国に協力することに決めたようだ。



「さあ、『勇者』達よ。今日は疲れたであろう。今から貴殿等には各部屋に案内する。あと、シラヌイ殿はここに残って欲しい。」

「不知火君……」

「大丈夫だ」


朝比奈達を含めた『勇者』達は使用人に案内されて各部屋へと案内される。


そしてこの場にいるのは不知火君一人だ。


「シラヌイ殿。巻き込んでしまい申し訳ない。」

「いや大丈夫ですよ。で、俺はどうなるんです?」

「それについては明日に相談しようと思っている。今日はゆっくり休むといい。」

「……わかりました」


そうしてもう一人の使用人に連れられてこの場から離れる。


王はどうしようか考えている中、その場にいた貴族達は不要な不知火をどう始末するか考えていたのだった。







ーーーーー





王様のステータス





ーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 ガルロス・サラム・バルエルーア

種族 人族

性別 男

職業 エルディンテ王国国王


レベル 140

体力 10500

魔力 9050

筋力 8500

耐久 9800

俊敏 9350

ーーー

[固有スキル]

王族の血統


ーーー

[スキル]

剣術.6

槍術.5

火魔法.4

光魔法.5

強化魔法.3

斧術.5

体術.5



ーーー

[称号]

エルディンテ王国国王

魔王殺し



ーーー



ーーーーーーーーーーーーーーーー









  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る