第9話「青春」

綿菓子のように


ふっくらと膨らんだ


純白の雲が


大空を


いっぱいにうめつくす



目の前の山は


緑の炎で 萌え


木々は 今


背伸びをしようとしている



山々に囲まれた湖は


満々と水をたたえ


青空を映したまま


今にも溢れそうだ



そうだ


これが春なのだ


そして


これが青春なのだ


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