少女の忘れ得ぬ恋心。これをどうにかしようと悩んで、現実に少年を振り向かせた切ない恋愛短編。最期の「ありがとう」という言葉が、色々な意味で救われます☆
淡いし、儚いけれど、漂う情感は心を優しく哀しく包み込む。この世に残してしまった想い、結ばれたかもしれない、結ばれなかったかもしれない。どうしても、一言二言・・・もっと・・・言葉を交わしたかった。いくつになっても、生活が変わっても、心のどこかに枝垂れ柳からの風が吹くのでしょうか。
しっとりとした文章に合った、切ない物語。綺麗な物語だとおもいました。
ちょっと不思議な白昼夢のような雰囲気。少年は柳を見てなにを思うのでしょうか。