第74話 困惑 パニック障害!
体育館は、満員であった。
以前の審査の時と同じムードであった。
小さな子供を連れたお母さん達
小学生の面々、
地域の偉い手さん達が、来賓席に並んでいる。
ワイワイ、ガヤガヤ・・・。
耳に届く音声まで、あの時と同じである・・・。
何もかもが、あの時と同じ感じがして
広志は・・・・萎縮した・・・。
身体が、固くなるのが自分でもよくわかった。
心臓が、バクバクして来た。
なにやら、眩暈までしてきたような感じがする・・・。
最初の講演者の話は、うわの空であった。
これは、拷問じゃと広志は、思った。
なにやら目の前に蚊のようなものまで見えて来た。
1番心配していたのは、ギラギラ!
1年に1度か2度、虹のようなギラギラが
ギザギザの映像になって、急に出てくる時があるのだが
それが、今まさに出現しようとしている。
その時には、滅多に起きない頭痛が起きるので
自分で予想出来るのである。
困った・・・。
こんな大事な時に・・・。
もう広志には、先生方が何処にいるかも見えないし
剣道の生徒達の声も聞こえなくなった・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます