第10話 新しい竹刀
武道具店の主人は、盛んに高い竹刀を薦める。
自分は、短い竹刀がいいと思うが、薦められるままに少し長めに決めた。
結構な値段である。
ケースもあったほうが良いな。
本屋ではDVD付きの剣道教本を見つけた。
「うーん、なるほど」
運転席で読んでみて納得する。
「なるほどなあ。そうかあ」
まるで受験生のような熱心さである。
帰宅後はすぐに着替え。
息子の稽古着がそのまま使えた。
昔の合気道の袴も使える。
胴も丁度良い。
小手が傷んでいるが、まあ当分はいけるやろ。
何とか剣士の格好になって来た。
中川さんが言うてくれてたように
当分は、面無しで行こう。
広志の表情が、普段より少し明るい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます