第5話 ゴルフ? 無理
・・・あかん・・・」
翌朝の腕は上がらなかった。
顔を洗う時に気がついた。
重い。めちゃ重い。
その翌日も、更に腕が重い朝である。
あかん。重い・・・。
志度カントリーのボランティアデー。
メンバーが、キャデイさんと合同で
ホールを手入れしながら歩く日だ。
ボコボコに傷んだフェアウエイを
歩きながら、目土をして歩く。
広志は、初参加。
昼食時に自己紹介させられて
一昨日の剣道稽古を話す。
「よう来た。そんな状態で来たのはたいしたもんや」
「剣道しゆう人は、違うな。きちんとしとる」
1回しか稽古に行ってないのに誉められた。
何やら面映い感じであった。
午後は、ハーフ廻るらしい。
ホールの手入れに参加したメンバーは
無料で回れるらしい。
あいにくクラブを持って来てなかった。
「知らんと来たん?ただで廻れるんよ」
「へえーっ、そうなんですかあ。知らんかったあ」
「ボランティアだけで来たん?」
「はい」
「そうかあ、あんた、真面目じゃなあ」
「はあ・・・・」
廻れなくて良かった。
これだけ腕が重いと、ゴルフは、無理じゃ。
あの素振りは、結構、効いちゅう。
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