第325話エドウィナ・ヘイズ

失恋の痛手も、多少はおさまってきた。

馴染みの喫茶店に入ると、エドウィナ・ヘイズの歌声。

アコースティック・ギターと彼女のほっとする歌声。


「また いい人できるよ」

「落ち込んでいたみたいだけど」

「私の歌が聞けるようになったんだから、もう大丈夫だよ」

そんな感じに聞こえてくる。


「うん、わかった」

「背筋伸ばす」

チクッと胸は痛いけれど、窓の外は明るい。


店を出ると、空は青い。

爽やかな風が吹いている。

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