第306話夏も過ぎ

夏も過ぎ やはり肌に触れる風は 少しひんやり

秋の初めの まだおとなしい風なのだけど

途端に風邪気味になるのが 悪い癖

それでも そろそろ 大学に行かないと

テキストもある程度は読んでおく

それでなくても 眠くなる講義

そんな講義をしながら

試験問題は難しさの極地


そうは言っても テキストを開くと三分で眠気

夏の疲れとか 風邪薬のせいにして 寝てしまおうか

でも だめ

あいつに 会いたくなってきた

秋を感じると 人恋しくなるのかな

真夏は 歩くのも 面倒だったけれど


あいつ 元気でいるのかな

自分のことより あいつを心配している

そう思ったら 本当に会いたい


でも 風邪だ

移せないなあ

こういう時は 本当に情けなく さびしい



 

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