第299話美幸の恋(5)

「ゆっくりお話をしたい」と美幸に言われた悠は、美幸の目をまっすぐに見つめてくる。

悠は

「はい、僕もいつか、ゆっくりとお話したいと思っていました」

美幸にとって、うれしい返事になった。

美幸は

「じゃあ、今日じゃなくてもいいけれど、都合のつく時間」

「あ、私は午後の三時以降なら大丈夫」

弁当屋の仕事もあるから、売り切れになる三時以降と指定した。


悠は

「あ・・・授業が終わるのが、四時半ぐらいで、いつでも構いません」

と答える。

美幸

「そうかあ・・・じゃあ、今日でもいい?」

美幸は待ちきれなくなってしまった。


悠は

「じゃあ、終わったら、ここに来ます」

「五時ぐらいになるかも」

ニコッと笑う。


美幸は

「わ!ようやく笑った・・・じゃあ、待っている!」

もう、完全にウキウキ顔。


ということで、急転直下、今日の夕方からのデートが決定した。


・・・まあ、それが・・・のことになるのだけど・・・

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