第280話紫の上から見た源氏

ずっと「紫の上から見た源氏」を考えていた。

今までの研究書は「源氏から見た紫の上」が多いから。


紫の上にとって、源氏は

・突然自分を拉致していった人

・でも、あの時に拉致されなかったら、お父さんのお屋敷に引き取られて、意地悪な継母や義兄弟にイジメられたと思う。

・人形遊びやお絵かきを、一緒にやってくれる綺麗でカッコイイお兄さん、しかも大金持ち

・和歌とか琴とか教えてくれる先生かなあ

・あちこちに彼女をつくっているって聞いたけれど、何してるのかな、考えたくもない

・私の前にいる時は、本当にやさしい

・突然、旦那様になった、すごく恥ずかしいし、すごいショックだった、私はまだ子供だった

・須磨に行った時は、本当に寂しかった、生活には困らなかったけれど。

・一生懸命いろんな必要なものを送ったけど、途中から明石に素敵な人ができたって聞いた時は、本当にあせった、帰ってこなくなったら、どうしたらいいの?

・でも、帰ってきてくれてうれしかった。本当にうれしかった。

・旦那様を嫌っている人たちもいなくなって、その後はものすごい出世、准太上天皇なんて、その正妻なんて・・・私・・・出来るのかな・・・

・明石の人も、話したら素敵な人で、ホッとした、支えてくれたんだね、少し楽になった、子供を育てたけれど私は子供好きだから大丈夫だった。

・いつかは旦那様との子供が欲しいなあと思っていた、できなかったけれど、運命かな・・・すごく辛い。

・でも、私より格が高い女の子がお嫁さんで来ちゃった

・すっごい結婚式、私の時は・・・何もなかった・・・お父さんの宮は冷たいし

・でも、ミカドの娘のほうが、親王の娘よりエライのは仕方ないし、私も出しゃばったり、恥もかかせられないし、かきたくもない

・独占したいけど、それはダメ、一番ダメ、だから、ここにいないで行ってあげて

・中身がない女の子なのはわかるけど、つまらないのもわかるけど、仕方ないでしょ・・・でも、わかっていても、あっちに行っている時は、辛いなあ・・・

・辛いなんて思っていたら、本当に病気になっちゃった

・やばい・・・マジでヤバイ・・・六条の御息所の死霊?怖いし、睨んでくるし

・私があなたに何をしたっていうの?やめて!

・いなくなったけれど、身体が変、疲れてきた

・本当にごめんなさい、私だめかも

・身寄りがない、お父さんも頼りにできない私を、ずっと面倒見てくれて


・なんだかんだといって、辛いこともあったけれど、私が頼るのはあなただけ

・出家したいなんて、すねてごめんなさい

・私、あなたと離れたくない・・・でも・・・もうだめ・・・ごめんなさい

・最後に ありがとう あっちで待っているから 


・どんなあなたでも あなたを迎えるのは私だけ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る