第242話よしなしごと(2)堤中納言物語

続いて、出された要求もとんでもないもの。


「情けないことですが、この私の儚い命でありましても、この世にある限りは食べ物も必要なのです」

「信濃の栗」

「丹波の栗」

「若狭の椎茸」

「天橋立のワカメ」

「出雲の甘海苔」

「枝橋の揚げ饅頭」

「近江の餅」

「伊賀の乾瓜」

「松の実」

「蜜柑」

「これらが無ければ、寡婦の炒り豆のようなものが欲しいのですが」とのことである。



※平安期から鎌倉期の各地の名産だろうか。

 これはこれで、なかなか当時の食生活が想像できる。

 枝橋の揚げ饅頭は調べましたがわかりません。

 寡婦の炒り豆も、諸説(言えませんが)多すぎて、意味は不明です。

 それにしても「これでもか!」というくらい、ハチャメチャです。

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