世界の切り取り方には、様々な手法がある。文章を書くことだって、その行為の一つだといえよう。この作品は「世界を切り取ること」と「世界の切り取り方」を描くという高度な文章を書いている。 このメタファーのような作品は、「世界を切り取る」意外性と、それを読ませる文章力に裏打ちされて、出来上がっている。 まだ読んでいない人は、是非一読し、「世界」と「自分」について考えてみてほしい。