14. 9年前のあいつ。

「何、知り合い!?」


青太くんもその人と俺を見て目をキラキラさせ興奮している。

直樹も黙ってしまった。



直樹も黙ってしまった。


これを読んでいるみんなも気づいたかもしれない。

※6話参照


こいつの父さんが、直樹が習っていたバレーの先生。

そして俺が小2のときにいじめられていた集団のボス的人間だ。

テレビに出ていることも知らなかったのでビックリした。

きっと、反応から見て直樹もそうだ。


「あっれれーっ?覚えてないのかなぁーっ??

小学生のとき仲良かったー?林下〜?城夜〜〜〜っ!♪」


直樹が俺の前に来て口を開いた。


「なんのメリットがあってここに来たんだ。」


眉間にシワが寄っている。


「う〜ん、そうだな〜…。まだ君たちがバレーしてるって聞いたもんで。

ほら、前の試合のときテレビに映って学校晒されてたじゃん☆」


ここはとりあえず俺は黙っておいたほうがいい。


「はあ... だから何ですか?僕らに用があるんですかあ?

ないなら即座に帰ってほしいんですけど…」


高橋さんが間に入る。


「お前ら、過去に何があったか知らねえが、今は仲間だ。

これから先、練習も試合も一緒になる。ちゃんと意識しろよ。」


「はい…。」


直樹は林下を睨みながら立ち去った。

キュッ...ダダダッキュッ...バシンッ!

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