13. 最悪。

「マネージャーさんっ!紹介よろしく〜!!」


チャ…ラ…。サングラスと首元にあるヘッドホンをつけたその人は

ポケットに手を突っ込みながら言う。



チャ…ラ…。サングラスと首元にあるヘッドホンをつけたその人は

ポケットに手を突っ込みながら言う。


「えー、春ヶ丘高校から転校してきてくれました、林下 城夜 (はやしした じょうや)くんです。今日からここ『エクセレント学園』、バレー部員なので、みなさん よろしくお願いします。」


「よろしく〜!!」


するとみんな一斉に黙った。えっ...なになに…??


「うおーーーーっ!!本物じゃんっ!テレビに出てた城夜じゃん!」


山口先輩がいやらしい手つきをしながら目をキラキラさせている。


「お前その手つきやめろ(笑)」


山田先輩は冷静にツッコむ。


「やっぱ生の方がかっこいいですね…!!!」


あまりテレビを見ないと言っていた縁くんまでもが興奮している。

…みんな…知ってんだ…。


「ありがとう(笑) あっ! ねえねえ、きみきみっ!!」


俺の方に近寄ってくる。


「えっ... 僕ですか。」


戸惑いつつ反応する。


「僕だよ僕ー!林下!覚えてるか〜い?!!」

「…」


思わず俺は黙ってしまった。こんな最悪なことあるのか。


「何、知り合い!?」


青太くんもその人と俺を見て目をキラキラさせ興奮している。

直樹も黙ってしまった。

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