13. 最悪。
「マネージャーさんっ!紹介よろしく〜!!」
チャ…ラ…。サングラスと首元にあるヘッドホンをつけたその人は
ポケットに手を突っ込みながら言う。
☆
チャ…ラ…。サングラスと首元にあるヘッドホンをつけたその人は
ポケットに手を突っ込みながら言う。
「えー、春ヶ丘高校から転校してきてくれました、林下 城夜 (はやしした じょうや)くんです。今日からここ『エクセレント学園』、バレー部員なので、みなさん よろしくお願いします。」
「よろしく〜!!」
するとみんな一斉に黙った。えっ...なになに…??
「うおーーーーっ!!本物じゃんっ!テレビに出てた城夜じゃん!」
山口先輩がいやらしい手つきをしながら目をキラキラさせている。
「お前その手つきやめろ(笑)」
山田先輩は冷静にツッコむ。
「やっぱ生の方がかっこいいですね…!!!」
あまりテレビを見ないと言っていた縁くんまでもが興奮している。
…みんな…知ってんだ…。
「ありがとう(笑) あっ! ねえねえ、きみきみっ!!」
俺の方に近寄ってくる。
「えっ... 僕ですか。」
戸惑いつつ反応する。
「僕だよ僕ー!林下!覚えてるか〜い?!!」
「…」
思わず俺は黙ってしまった。こんな最悪なことあるのか。
「何、知り合い!?」
青太くんもその人と俺を見て目をキラキラさせ興奮している。
直樹も黙ってしまった。
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