10. 俺の笑顔。
自信... 持て...。 その前に俺…やる気さえもなかったのか…。
俺、何してたんだろう。結局逃げてただけだったのか。
気づいてよかった..のかな。頑張んなくちゃ。
☆
頑張んなくちゃ。
俺は聞き入ってしまった。考えてバレーをしたからか、
初めてみんなのやる気や高橋さんの言葉の意味がわかった。
「小高。」
「あ…はい。」
「今日はよくやった。」
そう言って高橋さんは俺の肩に優しく拳(こぶし)をぶつけた。
次の試合...負けてたまるか。
--
練習中。
キュッキュッダダダダダダ... “ここだ!” バシンッ...トンッ..トト...
「うお〜〜っ!ナイス海人!!イエ〜イ!」 バシッ!
俺は戸惑いながらも直樹とハイタッチをする。
「海人の練習量最近半端ないな!(笑) 俺抜かすんじゃね!?」
山口先輩が俺のところへ駆け寄って言う。
なんだろう... この感じ... みんなでやる感じ...
バレーって… 楽しいな...!!嬉しいな...!!!
「あー!!小高先輩が笑ったあー!!!」
虎太郎くんだ。思わず笑ってしまっていた...みたいだ。
「かわっ...!!ほっぺ触らしてくれえええっ!」
山口先輩がしゃがみながら飛び込んで俺の腕を掴んでくる。
「抱きついていいか?」
山田先輩が低い声で顔を近づけてくる。
俺が笑っただけでこんなに喜ぶなんて
正直びっくりしたし、なんだか...照れくさい。
慌てて俺は顔を隠した。
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