9. 逃げてただけだったのかな。

考えてバレーをしてみた。意外と...楽しい。

結果は予選敗退だったけど、みんな「どんまい!」って言い合ってた。

バレーを考えてやったら人間不信から抜け出せるかな...

みんなとの関わりも広がって…。1番の近道かもしれない。



バレーを考えてやったら人間不信から抜け出せるかな...

みんなとの関わりも広がって…。1番の近道かもしれない。


「集合!」


高橋さんのいつもの響く声。


「おっす!」


みんなが集まる。


「俺は、応援したりこうやれってことしかバレー経験があんまないからそんなに言えねーけど、今のお前らなら団結力が強まってきていて、このまま練習を積み重ねていけば、強い相手でもケチョンケチョンにできちまうんじゃないかと思うんだ。」


また続けて言う。


「青太。身長は169と並だがジャンプ力は褒める。ただブロックミスが多い。ボールを見ろ。虎太郎。-----。縁。-----。

小高。今日のお前はいつもと違った。

お前ならいける。大丈夫。自信持て。

そして直樹。お前のトスはいつも正確だ。その調子で頑張れ。

真島。-----。山口。-----。山田。-----。

みんな練習あるのみだ。これからもっと練習量を増やす。

逃げるなよ。あっ、逃げるならみんなの前で理由を述べよッ!(笑)」


「え〜っそれは鬼畜っすよ高橋さん〜(笑)」


山口先輩が苦笑いしながら言う。


「じゃあ逃げんなよ?俺についてこれるか?(笑)」


「おうっ!いつまでもついていきまっせ!(笑)」


自信... 持て...。 その前に俺…やる気さえもなかったのか…。

俺、何してたんだろう。結局逃げてただけだったのか。

気づいてよかった..のかな。頑張らなくちゃ。

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