6. 俺が人間不信になった理由。

「今の言葉のどこから金持ち要素読み取ってんだよ(笑)」

「もう全てから僕推測しちゃうんでっ!キラーン☆」

「適当か...(笑)」


俺はようやく口を開く。



俺はようやく口を開く。


「先輩。また明日。」


俺は、あまり人から話しかけられるまで話しかけることが苦手なので、

真島先輩は俺をキョトン顔で見つめ、


「おう、またな。」


そう言って俺の頭をクシャッとし、


「みんな気をつけて帰れよ〜!」


と手を振りながら帰って行った。


... かっこいい.....な..。


--

そうそう、話は変わって俺が小学生の頃の話。

まだ話していなかったよね。

その頃の俺は 性格もきっと違っていた。もっと明るかった。

自分でなんとなく...だけど、ずっとそんな気がしている。

だけど、こういう今の性格になったのは9年前のこと。

--


“ ダンッ! ”


佐藤「お前がいる意味ねーんだよっ!」

田中「存在邪魔なんだよ!!」

関「さっさと消えろ!!!」

林下「なんで死なねーんだよー(笑)」


いじめのボス的な奴が林下。最終的にそいつら全員で

「消ーえーろ!消ーえーろ!」

ってずっと手を叩きながら俺の前でリピートしてた。

ケラケラと笑いながらみんなでね。


俺の腹を踏んだり顔を殴ったり、

画鋲を椅子に置かれたり上履きに画鋲を入れられたり...。

他にもたくさんあるけど。


そんなときに、いつも助けてくれたのは直樹だった。

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