5. 直樹は幼馴染。
山口先輩は眉を下げて大笑いしながら、自分の水筒を山田先輩に渡す。
それを見ていた“俺以外”のみんなも大笑いする。
「そういや、小高先輩の笑った顔って見たことないなぁ...。」
☆
「そういや、小高先輩の笑った顔って見たことないなぁ...。」
独り言程度にボソッとつぶやいたのは、1年の 虎太郎 くんだ。
「そうか?俺は見たことあるけど...。」
続く直樹。
「僕も見たことありませんね〜」
首を傾げながら1年の 青太 くんも続く。
「あれじゃないですか?直樹先輩は小高先輩の小学生からの幼馴染…なんですよね?だからじゃないですか?」
同じく1年の 縁 くん。
「まあ...それもあるかもなあ〜。」
直樹は頷きながら返答し、続けて周りを見渡しながら言う。
「よし、みんな帰ろうぜっ!」
「やべっ!俺今日車なんだわ!」
真島先輩が後ろの、ステージ右上にある時計を見て焦りつつ言う。
「うわ、うらやま〜なんだよ金持ちぃ〜っ!」
山口先輩が あぐらをかきながら口を尖らせる。
「今のどこから金持ち要素読み取ってんだよ(笑)」
「もう全てから僕推測しちゃうんでっ!キラーン☆」
「適当か...(笑)」
俺はようやく口を開く。
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