4. 笑ったことがあまりない。
「では、練習を始める。」
キュッキュッキュッダダダダダッ...
☆
キュッキュッキュッダダダダダッ...
---
「ぷっはーーーーーっ!!!!!」
3年の山口先輩がうまそうに水筒に入っている水を飲み、ふたを閉じる。
「うわ!水筒忘れたっ! おい茜、水筒くれ!!!」
自分の鞄を漁りながらそう叫び、
右手を山口先輩の方に向けたのは 同じく3年の山田先輩。
「いやぁんっ!えっちぃ〜〜〜っ!」
口を尖らせながら水筒を抱き寄せる山口先輩。
「やめろよそれ気持ち悪りぃぞ...(笑) いいだろー!?
苗字に『+(プラス)』がつくかつかないかの仲なんだしーっ!」
山田先輩も負けじと粘る。
「山田…山口……マジな、ウケるっ!!!(笑)」
山口先輩は眉を下げて大笑いしながら、自分の水筒を山田先輩に渡す。
それを見ていた“俺以外”のみんなも大笑いする。
「そういや、小高先輩の笑った顔って見たことないなぁ...。」
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