第2話 戦闘中って…。

「えーと…その…あれ?」


まったく…。

ワケわからん展開がこうも続くとは…。

これはあれだな。

夢から覚めたと思ったら、夢でしたってやつで…。


「貴様っ!まだふざけるつもりかっ!さっさと指示をだせっ!」


ゴツンッ!


ぐぁっ!

このリアルな痛み…。

夢じゃなさそうだ…。


しかしどういうことだ…?

なんで俺がワンスラの中にいるんだろう…。

まるで漫画かゲームみたいな話じゃないか…。


とりあえず状況を確認してみよう…。

俺の正体とかはまぁ…後でいいや。


「んーと…あの…失礼なんすけど…今ってどういう状況…なんすかね…?」


俺の台詞にカチンときたっぽい魔王改めクリスは眉間にシワを寄せるが、怒るのもめんどくさくなったのか、早口で現状を説明してくれた。


「今は戦闘中だ!あの大規模ギルド「7つの宝珠」が城門まで迫っている!こちらの戦闘員も相当削られた!もう軍師のお前しか頼れないんだ!」


「7つの宝珠」…。


聞いたことあるな…。

ワンスラの中でも一二を争う大規模ギルドだ。

なんでも、リーダーが相当強いとか…。


とはいえ…。

この俺も一度は「7つの宝珠」と戦ったことのある戦士だ。

あいつらの弱点はある程度知っている。

俺は自信満々にクリスにいい放つ。


「よっしゃ!あいつらなんかやっつけてやるよ!俺に任せろ!」

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