第8話「梅干しおばさん」
20才頃、年末限定の短期バイトをしていた時のエピソード。
うちの地元は海産物が有名で、年末にはお歳暮用の梱包作業がアチラコチラの水産工場で募集される。
そう、念願の工場員です。
朝から夕方まで
商品をひたすら包む!
イエイ、イエイ!(笑)
しかも、
荷物が少ないときはチャッチャと帰れます。
最初の時なんて、朝の9時に行って、休憩30分あって、昼前の11時半に帰った(笑)
初日に始まる時間を聞いたところ、
「あ~自由!」
って言われたし(笑)
早く帰りたいときは適当に帰っていいだの、
休憩に至っては3回もあるし、
6時すぎたら夕食支給されるし、
なんだ、この高待遇!(笑)
おばさん達とペチャクチャ喋りながらの作業は楽しいよ。
右は梅干しみたいなおばさんだし、
左は、にぼしみたいなおばさん、
ん?
そういえば、
あっちもおばさん、
こっちもおばさん、
見渡す限りおばさんしかおりません(笑)
年齢差40歳(笑)
みんな同期生です(笑)
作業してると、やたら指を切っちゃって、気づいたら血が出てることもしばしば。
しかも、傷口にカットバン貼ろうとしたら、
「こっちの方がいいよ」って
梅干しおばさんに、いきなりセロテープ巻かれてさ(笑)
しかも傷口に直接(笑)
剥がすときの恐怖と、セロテープ越しに見える痛いけな傷口、そして、沸き上がる恥ずかしさに一瞬目の前が真っ白になりました(笑)
そういえば、
休み入れてないって言ってたはずのおばさんの数が一人、二人と見えない日があって、
梅干しおばさんに聞いたら
「みんな休みとらないから、強制的に休みとらされてるさ」
って言ってたんだよね。
神隠しにあったのかと思ったよ(笑)
声をかけられたおばさんは強制的に明日休まなきゃならないらしい(笑)
職場では
みんな声をかけられるのを怯えながら待ってるんだ(笑)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます