第7話「VS ヒグマ」

私は一時期、「北海道一周・原チャの旅」を企画していた。


いつもの熱病ということが判明し、


一瞬にしてその動きは沈静化したが、


時を同じくして、私の中で、あることがブームになった。







…クマである(笑)







北海道一周の際、一番の懸念点は何だろうと調べていくと、


知床のクマが最大の弊害であることを認識した。





あいつらは時速60キロで走るという。





万が一にも、原チャを押している時に遭遇したら…




原チャにまたがり、エンジンをかけている段階で、


わたしは捕獲されてしまうだろう。




例えば、駐車場でテントを立てて寝ている時に、



クマが訪問してくることだって、考えられる。





恐怖を覚えたわたしは、



さっそくあいつらの戦闘能力を調べることにした。





えっと、なになにー




エゾヒグマについて。



「全長はおよそ2~3m、体重は200kg~500kg。」





ふむふむ。




これはオスの場合で、メスは更に一回り大きい。




オスを基準に書くなよ!(笑)





「記録によると、1000kgの巨大ヒグマも稀に確認されている。」





ぶるぶるぶる





クマとの遭遇時。



「うまく逃げ切れたときはいいのですが、相手がこちらに積極的に近づいてきてしまったり、もしくは曲がり角でいきなりバッタリ出会ってしまったりして、数メートルしか距離がない場合。この事態になってしまったら、覚悟を決めて戦いましょう。」




(笑)





そんなばかな!






「そんなバカなと思うかもしれませんが、この状況になった場合に一番生存率が高いのが「戦うこと」です。この状況から走って逃げ切るのは100%不可能ですし、死肉を食べるヒグマに対して死んだふりをするのは何の対策にもなりません。この状況から無事に生還した人のほとんどは戦っています。」





(笑)




なんてこった!!


まじかいな!(笑)





くっそー



北海道一周したいだけなのに、クマと戦う術も身に付けなければならないとは…。




続いて、クマの事件も、もろもろ調べてみると、




三毛別事件、


福岡大ワンゲル部・ヒグマ襲撃事件





やべえ…。


まじでクマの恐怖を植えつけられた。。




人間とは、なんて無力なんだ。



デカくもない、キバもない、目も悪い、捕食能力も低い。



そんな人間が、現代で生き残っていられるには、



「知恵」と「コミュニティ」を形成することで、


対抗したことが大きいと聞いたことがある。




けど、しょせん人間だって生き物の1つ。



野生の場所では、人間がもつ虚栄心も、見栄も、ハッタリも、プライドだって関係ないのだ。




よく、自然が多い場所に行きたがる人をみると、



彼らは人間ルールでガチガチにはめこんだ社会に


息苦しさや疑問をもつ人たちなのかもなって感じてます。

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