第2話「連絡網」
小さい頃から、
意思疎通がうまくとれない事が度々あった(笑)
まあ、そのおかげで、こうして面白ネタを溜めることもできた訳だが、
どうしてこうも勘違いが多いのかと、いつも考えていた。
小学校時代の遠足の日のこと。
前日の雨の影響で中止になったため、
いつもより遅い10時から通常授業をすると連絡網が回ってきた。
けれど、電話の内容から私は
「通常授業」
という部分しか認識できずに、
朝8時半にいつも通りに学校にいってしまった(笑)
当然のように玄関は開かず、
何が何だか分からないまま、
まるで
忠犬ハチ公のように、
ドアの前で皆の到着を待っていたのだが、
驚いたのは警備員の方である。
たった一人で玄関前にしゃがみこむ私を見つけ、
「連絡網がまわってこなかったのかい?」
と不憫そうに心配してくれた。
「連絡網まわってきたんだけど、8時半からって言ってた」
ただの私の勘違いなのだが、勘違いしているが故に、
自信をもってそう答えていた(笑)
炎天下の中、1時間半も何をしてたのか、
という部分はあまり記憶にないが、
恐らく、ランドセルを開けたりしめたりして、
時間をつぶしてたことは間違いない。
当時の私のブームだったのだ(笑)
このような連絡網ミスは、
記憶に残っているだけでも
長い小学校生活の中で、3回はしていた気がする。
全校生徒600人ほどもいる中で、
たった1人だけ間違える、
というのは、なかなか恥ずかしいことである(笑)
そのたびに、迷惑をかけていたのは、
連絡網にて、
わたしの前にあたる人と、
わたしの後に控えている人たちである(笑)
ただし、いつも間違ったまま行動に移していたのは、
わたしだけだったので、
前後の人たちは何らかの方法で、
間違いを回避していたこととなる。
その事にも、今気づいた(笑)
<聞いたことをそのまますぐに伝える>というのは、
今でも苦手なことである。
わたしは、自分が理解できていないことを
言葉で伝えるのが苦手なのである。
小さい頃だと、よくあるじゃないか。
事あるごとに
「なんで、なんで」って意味を知ろうとする時期が。
わたしはいまだに、
その頃の
「なんで、なんで」時期を卒業できていない(笑)
仕事でもめんどくさいタイプで、
周りには迷惑をかけているなと反省することが多い。
私は、仕入れた情報を自分の中で体系づけることで、
物事の関連性を理解したり、
対応方法を検討したりしている。
そのため、「この作業やって」といきなりズームインされたものを見せられても
全体像が分からないものは、どのように進めていいのか分からないのだ。
私が理解するためには、
まず全体を俯瞰する必要があり、
その後、様々な角度からズームアウトとズームインを繰り返しながら、理解を深めていく。
「その作業は、何故やる必要があるのか」
「プロジェクト全体の概要とメンバーが知りたい」
「その作業は、プロジェクト全体で見た時にどこのフェーズにあたる作業なのか」
「その作業によって、考えられるリスクは何があるか」
「その作業は、誰の作業が終わったら始まるのか。また、作業完了後は誰の作業がはじまるのか」
最低でもこういった情報が必要になってくる。
その上で、作業の重要度や、優先順位を決めて、
円滑にプロジェクトがまわるように動きたいのだ。
自分の性格の話なので、なんとも説明しづらい部分ではあるが、
仕事においては「自分はこうしたい!」という主観で動くタイプではなく、
「全体から見た時に自分はどう動くべきなのか」ということが一番大切な事であり、
物事を客観視する事で、主観が見えてくる(?)感じなのだと思う。
また、仕事場での私は、徹底的な「合理主義」である。
短いスケジュールで最大のパフォーマンスをするために
クライアントを含めたメンバー全員にとって、
一番良い道を考える事が大切なのだ。
<限られた期間で一定のものを納める>には、
見切り発車で、ぶつかりながらの進行はご法度だ。
私としては非常にめんどくさがり屋だからこそ、
後々問題になりそうな芽は早めにとりたいだけなのだが、
まじめで、慎重なタイプに見られることが多く、ギャップを感じてしまう。
かと思えば、プライベートでは、一転して「経験主義」である。
逆にプライベートで合理主義的な人とは、きっとあわないだろう。
今までの日記を見て貰っても分かる通り、
とりあえず、心の赴くままに経験して失敗しており、
その失敗こそも経験として楽しんでいる節がある。
あえて遠回りをしてみたり、
「やってみないと分からない」というのが、
本来自分が好きな道のあゆみ方なのかもしれない。
仕事とプライベートで性格が真逆になるというのは、
自分自身混乱するのだが、周囲はもっと混乱している(笑)
真面目かと思えば、ゆるい。
冗談を連発しているかと思えば、真剣なモードに入る。
関わる人それぞれで、わたしの印象は全く違うことが度々あるが、
どれが本当の自分なのかと問われたら、
「全て本当のわたしだ」
と答えるしかないだろう。
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