第2話「手続き」

そんなこんなで、恐怖の本免許取り直しの道が幕をあけた。



そして、



あまりの衝撃に、



わたしは



なかなか行動に移さなかった(笑)





気付いた時には、更新忘れから1年を超えそうなタイミングにきており、


大慌てで会社を午後に早退し、仮免許の申請をしに行くことにしたのだが、


ここでもハプニング発生ですよ(笑)



その日は同居人も午後から用事があり、午後休をとっていた。



せっかくならばと、



当初より行きたかったお店に行って2人でご飯を食べようと、



待ち合わせしたところまではよかったのだが、



その後何を思ったのか、



観光地巡りをはじめる2人(笑)




しまいには、


かき氷を食べていこうと、


あんみつ屋にまで入る、ノー天気ぶりですよ。





かき氷が運ばれてくるまでの間に



「そういえば、次の用事16時からって言ってなかった?」



この言葉で大騒ぎ(笑)





同居人「やばい!もう食べてる時間ないわ!」


俺「5分で食べられるところまで、食べよう!!急げー!」



冷たさに、頭をキンキンさせながら、


超特急でかき氷をかきこむハメに(泣)





支払いの時も焦ってたから財布の中身はぐちゃぐちゃになるわ、



駅まで猛ダッシュしたから足はだるいわ、



かき氷を一気に食べたもんだからオシッコはしたくなるわで、



散々な目にあったぜ(笑)



今思い返しても、あの時間は何だったんだろう(笑)




鮫洲までの電車の中では、


運転免許用の「学科試験」の教本が、座席のあちこちで見受けられた。



免許再取得の幕開けを残酷に物語っており、


ここから、俺VS鮫洲の闘いが始まることとなる。





仮免許の申請時間は、平日16時まで。



鮫洲駅に着いた時点で、15時40分を回っていたが、


なんとか間に合いそう。




だが、



駅を出た瞬間、



変なおっさんに話しかけられた。




「失効忘れ?」




当時全くといっていいほど知識がなかった私は、



わざわざ試験場直々に案内人を立ててくれているのかと、非常に感心した。




ただ1つ気になるのは、



今日私が仮免許の申請をしに行くことは、



会社の人と同居人しか知らないということだ(笑)




俺の心を読みといて、先回りしてくれるとは、


さすが、全国の運転試験場の本所ともなると違うものだな。




運転試験場とはいっても、ここは警察官の所轄地。



私は意味もなく、元気に対応して、好印象を与える作戦に出た。




私「はい!そうです!今日は宜しくお願いします」



おっさん「じゃあ、ここにきて免許と住民票だして、すぐに書類作成するから」



おっさんは駅前のボロイ小屋に入っていき、


その後、あれよあれよと仮免許の申請書を作成してみせた。




おっさん「これを16時までに受付に提出したら、仮免許交付になるから。料金は○○円だ


よ」




お金とるんかい!!




時すでにおそし。



いたいけな田舎者は、こうして民間の代行会社に騙され、申請一式を勝手に代行されるこ


ととなった(笑)




まあ、めんどくさい手続き関係を全部省けたから、良かったんだけどね。




しかも強引に、民間のドライブスクールまで紹介される始末。



昔から、たたみかけて話しかけてくる奴に、いいようにされる所は、ちっとも変わってい


ないようだ(笑)



おっさんの凄まじい商売根性に押され、思う存分、迷惑な善意を押しつけられた私は、



順調に受付の残り時間まで削られ、結局5分前に試験場まで猛ダッシュすることになってし


まった(笑)




もー


ただ仮免許取得したいだけなのに、


なんでこんなに遠回りしなきゃいけないんだよ。




俺の再取得はどうなるのか、序盤から先行き不安であった。

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