白に服する牙の巫女

2050年 1月26日 サンフランシスコ


 エメリンが手配してくれたサンフランシスコ市内のアパート、政姫の部屋に聞きなれたトランペットの音色が響いた。

 トランペットの華のある高音が政姫の意識を覚醒状態へと引き上げる。

 カッと目を見開き、携帯端末のスピーカーから流れるアラームを終了させると政姫はパジャマを脱ぎ、昨夜のうちに用意しておいた制服…‥ではなくランニングタイツにショートパンツ、Tシャツの上にナイロン製のパーカーを羽織った。


 新品ゆえに腿上げを数回試して股関節の動きを確認すると、政姫は洗面台に向かった。

 洗面台とトイレとお風呂が一緒くたに一部屋に存在しているのは政姫からすると何だかなぁ、と思ってしまうのだが上司の斡旋で決まった部屋、いまさら文句を言うのも仕方無いかと割り切って、洗面台の蛇口をひねる。

 手桶に水を溜めて顔に当てる。冷水が寝起きの顔に染み入って顔が引き締まったのを自覚する。


 元々備え付けだったタオルで顔の余分な水気を拭きとって、次はヘアブラシを手に取った。

 伸ばしっぱなしの政姫の黒い髪。ポニーテールみたいに結わないでおくとまるで日本人形のようだった。

 政姫は近いうちに短くしてしまおうかと思うが、それはどうにも祖国の防人としての自分に戻りそうな気がしてしまう。

(せっかく伸びてるんだしいいかな‥‥)


 政姫は毛先からブラシを入れて純繰りにブラシを降ろす位置を上げていった。

 やがてブラシは頭頂部に至りゆっくりと根元から毛先まで満遍なく髪をとかすとブラシを元あった場所に戻して、ヘアゴムで髪を後ろでまとめてしまう。


「よし!」

 ヘアゴムで髪を縛るまでが政姫の良い朝のルーティンとなっていた。

 こうすることで気分が上がり、毎日ハッピー人生もハッピーになるという寸法だ。


 洗面所を出て玄関に向かい、これまた下ろしたてのランニングシューズに足を突っ込む。

 問題無いか一通りの確認をしたところで玄関の扉を開けて外に出た。6時過ぎともなれば日もようやく出始めた時間でまだ空は白んでいる。


 雲は無い。日本よりは寒くない。雪はどこにも無く路面状況はこれほどなく良好と言えるだろう。


「勝手が分からないから軽く10kmくらいかなぁ‥‥」

 市内を散策する気分で行こうか、と政姫はサンフランシスコのアスファルトの上に新品のシューズの記念すべき一歩目を記した。




「おはようございます。榊原さん」

「え、あぁ政姫さん。おはようございます‥‥。こんな早朝でも元気なんですね……」

 朝の9時。約10kmのランニングを終え、シャワーを浴びてスーツに着替えた政姫はドール第6研究セクションへ二回目の出勤を果たした。


「いや、朝の9時だから早朝でも何でもないと思いますけど」

 規則的な生活が染みついている政姫は何故か朝なのにぐったりとした状態の裕香子を不思議そうに見つめる。対して祐香子は覚束無い生白い手で缶コーヒーのプルタグを外して、中身を一気に飲み干した。


「やる事が多くて寝ていないんです。政姫さんの、事前に送ってもらったパーソナル・データをワイルドハントに…霊牙に反映させたりとか」

「ギアインターフェースが搭載されてるんですか? 私、てっきりもっと特殊なインターフェースを使ってるとばっかり思ってましたよ」


「何だかんだ言っても汎用性が高いんですよギアインターフェース。まぁ、そっちは単なる書き込み作業なのでさして大変って言うほどでもなかったんですが……」

「それじゃあ、何が榊原さんを徹夜で作業させたんですか?」

 見るからに常人の目ではない。何かに心酔した目を裕香子はしていた。イジンを含めなかなかサプライズに過ぎた職場だ。用心するに越したことは無いと政姫は少し身構える。


「機動兵士バンダム・バイコーンです」

「は?」

 即答で疑問詞が口から出てしまった。


「こっちだと放送されていないんですよバイコーン! それで日本でブルーレイBOXが発売されたので通販で買って昨日やっと届いたんです! これがまた面白くって! 神アニメですよ!」

「それで一晩中アニメを見て過ごしたんですか……?」

「はい!」

 これほど心配して損したと思った事は生まれて初めてだった。所謂オタクなのだろうかと目の前の同邦人を呆れた目で見るが、勝手に作品の説明まで始めていた。


 仕事をしようという感情が沸き上がってくる政姫であった。




「おはよう政姫さん。マニュアルは読んであるわね?」

「はい」


 今いるのは霊牙のコックピットの中だ。リニアシートがあるところを見ると基本設計はアーマーギアと相互性を持たせているらしかった。

 シートは新車の匂いがした。

 通信先のエメリンが日本語で指示を出してくれている。英語はいずれ勉強し直さねばなるまい。


「よろしい。それでは起動テストを開始しなさい」

「霊牙、起動します」

 燃料電池とマグネシウム電池を併用させたハイブリッド機関が始動し全天周囲モニターに映像が入った。

 政姫はおおっ、と感嘆の声を漏らした。通常のアーマーギアは全天周囲モニターでは無く、通常の四角いモニターにメイン・カメラの映像を出力しているからだ。政姫が今まで乗っていた戦陣はそうだった。

(ラジエーター、予備ジェネレーター。各関節モーター、問題無し。纏帯装甲てんたいそうこう、通常モードで稼働開始。管制システム『REI』セットアップ開始‥‥)

 ポップアップしてくる情報を拾うだけでも重労働だ。アーマーギアとの違いを肌で感じる。


 REIのセットアップに関しては裕香子が言っていた通り、大半の登録作業は終了済みで、後はギアインターフェースを通じて日々更新される現時点のパーソナル・データと入力済みの情報の誤差を修正するだけだ。


(パイロット登録…バイタル・データ、アップロード)

 最後に脈拍、呼吸、血圧、体温の四つの情報を統合するバイタル・データが量子化され霊牙に記憶されていく。これによって霊牙は政姫にしか起動出来なくなる生体ロックを掛けることが可能になった。


「初期設定完了しました」

「こっちでも確認したわ。それじゃあ立ち上がって見てくれる」

 テストは第二段階に移行する。基本動作の確認だ。


「霊牙、立ちます……」

 政姫の意思をギアインターフェースが汲み取る。恐ろしいほど素直に霊牙は立ち上がった。

(これ…凄い! なんて優しいマシンなの‥‥。戦陣がいかに頭でっかちな機体なのかなんて一目瞭然じゃない……!)


「政姫さん。実験場を好きに動き回りなさい」

「はい!」


 霊牙が固定ハンガーのリフトから降りると、政姫は軽く腿上げをさせる。まるで身体の延長。思った通りに霊牙は応えてくれる。


 右脚を出し、左脚を出す。前に進むが霊牙の姿勢は崩れて転びそうになる。

(ちょ、っ!?)

 咄嗟に突き出した腕で実験場に転ぶことだけはしなかったが、突き出した右腕部第2関節部の負荷が瞬間的に危険域に達したと警告が表示される。


「政姫さん、大丈夫?」

「は、はい。大丈夫です!」

 エメリンが声を掛けてきた。政姫は問題無い旨の返答をすると、もう一度立ち上がる。


(今度は慎重に‥‥)

 先ほどと同じように右脚、左脚、右脚‥‥。

 三歩目を踏んだところでまた姿勢が崩れる。

(倒れる! なら!)

 操縦桿を倒れる方向とは逆向きに倒す。すると霊牙は政姫の指示通りに前傾姿勢になり、そして倒れ始める。

「倒れる前に次の脚を出せばいい!」

 無理やりでも四歩目を出した。すると、より霊牙の柔軟性が理解できる。股関節部の可動性も極めて高い。だからこそ、倒れる前に次の脚が出せたのだ。

 四歩目を蹴り出して、五歩、六歩‥‥。300m長方形の実験場の端から端まで走り切ってしまう。

(あれ…、これって‥‥どう止まるの‥…‥?)

 眼前に壁が迫る。

「ブレーキ! ブレーキ! ブレーキどこ!?」

『日本人!クリーブ・テールを床に突き刺せ! 脚部のランディング・クローも展開しろ!』

「え、英語!? テールって尻尾だしクローは爪だよね!?」

 急に英語で怒鳴られて余計に焦ってしまう政姫だが、それどころでは無いと自分で勝手に判断して対処する。

(尻尾と爪尻尾と爪尻尾と爪ぇぇぇぇぇぇぇ!!)

 ギアインターフェースが政姫の祈りを機獣に伝える。すると、霊牙は尻尾を床に突き刺し、脚部の折り畳み式の爪を展開し床に喰い込ませた。

 霊牙は減速しつつも慣性に引きずられ、床を抉りながら。壁の直前で静止した。


「ふ、ふぅ‥‥助かったぁ…‥‥」

『馬鹿野郎! あんたワイルドハントをぶっ壊す気なわけ!?』

「うわぁ!?」

 何を言っているのか分からないが、分かりたくも無い気がしていた。怒られているのは分かったし、fu○kの四文字を連呼されているので余程罵られているに違い無い。


「そ、ソーリー‥‥」

『馬鹿にしてんの!? 発音が違うわボケナス!』

「怒ってるのは分かるけど、なんで怒ってるのか分からないよ!」

 チラリと霊牙の首を実験場を見渡せるモニター室に向ける。強化ガラスの向こうにはエメリン、裕香子、そしてなんか飛び跳ねながらこっちを睨んでる金髪の人がいた。

「ふむ‥‥休憩にしましょうか」

「え゛っ?」

 エメリンの発現に政姫の背筋に悪寒が走った。このタイミングで休憩はマズい。非常にマズい。

『少し話があるから、ここまで上がって来なさいよ日本人』

「No……」

 金髪の人のドスの利いた声が耳に痛い。


(霊牙から降りたくないなぁ‥‥‥‥)

 そうも言ってられないのが雇われパイロットの哀しい部分であった。




 昨日も座った休憩スペースの、政姫の対面に怒り心頭中の外国人の方が座っている。

「えっと‥‥」

 政姫はfu○kを連呼していたのが自分よりも小さい女の子ということに驚きを隠せない。


「こちら、第6研究セクション、研究主任のアベリィ・モレッツ博士です」

『………』

「いや、そんな、ねぇ? 榊原さん、博士ってこう白髪頭で髭もじゃもじゃの人じゃないの?」

 重い空気に耐えられずどうにか明るく振る舞おうとする政姫だが、裕香子は首を横に振った。

「というか、研究者に対して偏見持ち過ぎじゃないですか?」


 裕香子に紹介されたアベリィ・モレッツ博士は立ち上がると、いきなり政姫の頭にチョップを食らわせた。

「痛っ!?」

 アベリィは政姫に叩き付けた手を下に、小さい手を目いっぱい広げて政姫の顔にアイアンクローをかました。


『祐香子、世界標準語も話せないド田舎のイエローモンキーにも分かるように訳しなさい』

「Yes,Doctor」


「ちょ、痛い! 榊原さん止めて! その娘止めて!?」

 アベリィの何処にこんな筋力があるのか、腐っても退役軍人である政姫が悶絶するほどのアイアンクローはまさに万力である。


『ワイルドハントは対イジン・ドクトリンの枢要なの。ワイルドハントで行われるテストの結果で今後のアーマーローグの開発の全てが決まるわけ。その前にワイルドハントを損失してみなさい。そうしたらアンタをイジンを研究してるセクションに餌として左遷して上げるんだから!』

「霊牙はイジンに対抗する手段を研究中の第6セクションの全てでとっても大切なんです。霊牙はこれから作る実戦配備型のテストベッド用の機体ですからね。でも、その前に霊牙を直せないくらいに壊したら、政姫さんをミンチにして手ごねハンバーグにしてイジンに食わせるぞ、と博士は仰っています」

「そんな怖い事言ってるの!?」


 自分よりも明らかに歳下の子供に頭を下げる社会人の図が出来てしまっていた。


「あ、それとドクター・アベリィは22歳のれっきとした大人ですから子供扱いするととっても怒ってしまうので気を付けてくださいね」

 手で壁を作るようにして耳の近くで政姫にそう忠告をした。

「22って私の一個下じゃないですか…!」

 目の前の中学一年生ほどの身長の女の子は実は自分と一歳しか違わなくて、しかも自分より偉いなどと‥‥、信じられないモノを見たという感想しか残らない。


「ドクター・アベリィは工学の天才なんですよ。飛び級で大学に入ってそのまま博士号まで取っちゃうくらいですから。兵器工学界のホープなんて呼ばれてますからね…。ついでに言うとドクター・エメリンは生物工学の世界的権威なんです」

 第6セクションは世界各国から有能な人材を集めてアーマーローグ技術の発展の為に尽くしているのだ。そんな所にノホホンと入ってきた政姫は余計に疎外感を抱いてしまう。


「ついでだなんて失礼しちゃうわね。榊原さん」

「あ、所長…聞いていらしゃったんですね……あはは………」

 政姫が振り向くと後ろにエメリンが立っていた。彼女の手にはティーカップが握られていた。銘柄は分からないが紅茶の香りも漂ってくる。


『アベリィ主任、お説教は終わったかしら。ワイルドハントの整備も一段落したからそろそろパイロットを解放してほしいのだけど』

『気は収まりませんが、所長のあなたに言われてしまえば私からはもう何も言えません。ただ今日のテストが終了したら彼女を私の所に連れて来て頂けますか』

 第6セクションのトップとナンバーツーが話し込み始めるといよいよ政姫は付いていけない。ネイティブスピーカー達の話す情報を精査するより先に次の情報が流れ込んでくるのだ。

 話途中にアベリィは政姫を指差した。


「私、また何か怒らせたのかな……」

 とりあえず、ろくでもなさそうな事だけは察した。嫌な予感ばかりは言葉が不要らしい。


「さ、小休止は終わりです。政姫さん、もう一度歩行テストからよ。いいわね?」

「はい。あ、少しいいですか? 霊牙の重心って普通のアーマーギアみたいに腰には無いですよね? 戦陣に乗ってた時みたいに動かそうとすると、また転びそうな気がして……」

 二脚歩行型のロボットというのは他のロボットと比較すると真新しい部類に入る。それは技術的な面から完全な自立が難しかったからだ。だがギアインタフェースの登場によって人間の、人間的な感覚をコンピュータで数値化し、機体に反映させるという技術が開発され二脚歩行型は現在の飛躍的な発展を遂げたのだ。

 つまり、アーマーギアとは人体を機械で構成しているような物だ。ならば人間が平衡感覚を保つのに必要な仙骨、軸意識を司るこの部分も腰部に存在しているという事。

 しかし、その通りに動かそうとすると霊牙は言う事を聞かなくなり転倒してしまう。それはつまり、アーマーローグがアーマーギアとは似て非なるモノという事実に行き当たる。それを体感した政姫はエメリンに質問をしたのだ。


「なるほど、私の研究分野から言えば興味深い意見だわ。人間とは異なった機体構造を持ったアーマーローグはいずれ起こる人類とイジンとの種の存亡を掛けた戦いで必要になる。その時に至れば搭乗するであろうパイロット達の多くがあなたと同じ意見を持つでしょうからね。補助システムの改良も急務でしょう。あぁ、でも実機については私ではなくモレッツ博士にね。実機については誰よりも詳しいのは向こうの博士なのよ」

(その博士と話したくないから聞いたのに…‥)

 それじゃ先に行って待ってるわ、とエメリンは実験場に戻っていった。


「仕方無いか‥‥」

 なんたって次も転べば自分の命が危ないのだ。死ぬくらいなら罵倒されながらでも助言を乞う方を選ぶ。幸いにして悪口を言われるのにはもう慣れている。感傷も今更だ。


「あぁ…榊原さん、通訳お願いね? えっと…霊牙の姿勢制御についてなんですが、乗ってみて全体的に前のめりかな、と感じたんです。常に前傾姿勢だった、ていうか。姿勢を引き起こしてから歩こうとして機体が前に引っ張られたというか」

 政姫の説明を受けて、裕香子が翻訳してアベリィに伝える。返答もまた裕香子を介して返ってきた。


「霊牙は運動性を確保する為に上半身が重くなっているので、そのせいでしょう。だから基本は両足の間隔をある程度持って片足を半歩ほど前に出すとかなり立ちやすいと思われます」

「な、なるほど‥‥」

(それ先に言ってよ‥‥)

 しかし、なるほどと政姫は思った。確かに300mを走り切って余りあるパワーにはその運動性の高さを感じさせる物があった。


「うん…次はもっと上手くできる気がする。ありがとうございますアベリィ博士」

 もう一度やってみようという意思が沸き立ってくる。政姫も実験場に戻ろうとして、誰かが政姫の上着の袖を引いた。

「はい?」

 政姫が振り向くと、アベリィ博士が袖を引っ張っていた。殴られるかと咄嗟に身構える政姫だが、予想外の言葉を掛けられる。


「私…、殺します、あなた。ワイルドハント壊したら。でも、私、面倒くさいです、それ。だから…頑張りなさい、です……」

「えっ、あっ…は、はい!」

 アベリィは拙い日本語で政姫に彼女なりの叱咤激励をしたのだ。拙い自分の言葉が恥ずかしくなったのか、アベリィは顔を真っ赤にして言い終わるなり逃げるように実験場の方に走って行ってしまった。




「榊原さん‥‥」

「アベリィ博士、あれでも政姫さんのお話を聞いて驚いていたんですよ?マヌケそうに見えたのに霊牙に一回乗っただけでその事に気づくなんてって」

 通訳中に何気なく零したアベリィの発言。本人からは絶対に政姫に言うなと言われていたのだが、裕香子は二人の関係が悪くなるのを防ごうとわざと口を滑らせた。これで良くなるといいな、という期待を込めて政姫の方を向くと‥‥。


「何ですかあの可愛い生き物! 顔真っ赤にさせて上目遣いで片言の日本語とか可愛すぎて私過呼吸になりますよ!?」

「政姫さん、私の話聞いてました…?」


 そうツッコミを入れつつもなんだか政姫とはうまく付き合って行けそうな予感が持てた裕香子であった。

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