第4話 夜野月 優なのですよっ①
これは、雪菜と優が出会う3日前のことである
「ふわぁぁぉっ!」
夏の日差しを浴びながら学ラン(夏服)をきて
学校の門から出てくる1人の少年
「なんで、夏休み真っ只中に、俺が補習なんだよ...」
と、額に汗を少し流しながら家に向かっていた
彼は 『 夜野月 優』ごく普通の男子高校生だ
ツンとした、深い青の髪
少し前髪が目に入りそうだ。
彼の目は綺麗なみどり色だ
ガタイは良いほうだ
彼の家は雪菜とはまた別の町にある
昔から歴史ある神社。
その次期神主。
ここまでは、良くある設定だ。
そんな、優なんだが...神主になるために
色々試練を与えられているのだ。
「なんで...俺が跡取りなんだよ...はぁ」
と、腕を組みながら歩く優。
すると後ろから
「優様っ!優様っ!」
「っ!?」
ふと、後ろを振り返る...すると
がばっ!ぎゅーっ!
「なっ!?」
何者かが、優に抱き着いてきた
「優様...妾を避けるのですか?」
抱き着いて来たのは
この優の神社の守り神。「夜野月 狐姫」(ヨノヅキ キヒ)狐の神様だ。
この神様は、恋愛成就すると言われている
狐姫はとても綺麗な青い髪をしている
その髪は、お尻まで伸びていて、十二一重を着ている。十二一重なんだが...ミニ
目は紅く、狐の耳と尻尾が生えている。
身長は150といったところだろう
乳は...残念な結果だ。
だが、とても小柄ですこし冷たい。
「避けるもなにも...こんな人通りがある所で抱き着いてくんじゃねぇよ!!」
と、抱き着いてきた、狐姫をちゃんと腰まで手を回して抱いていたが、無理やり突き放し、周りをキョロキョロと見渡す...
「ぬぉ!」
突き放されて、少しコケそうになったが
踏ん張った。そして、ギロりと優を睨む狐姫。
「なんじゃと...優様のバカ...!妾は!優様のフィアンセなのだぞ!?わかっておるのか?」
と、両手に拳をにぎり
足をジタバタさせる
「おっおい...フィアンセって...お前な...」
汗を流しながら
「俺はお前のフィアンセになったつもりもねぇし...お前に付けられて困ってんだよ!」
「お前...周りに見えねぇんだからさ。」
と、指をびしっとさす!
「むー!優様のばか!妾は信じる気持ち(癒)(ゆ)がないと...消えるんだぞ?」
ウルウルとかおを赤くして涙目になる狐姫
その様子を見て優は...はぁとなり
「わかったって...俺はおまえを信じてるから、消えんなよ。」
パァァ!
目がキラキラ輝く狐姫。
「優様♡やっぱり大好きだ!」
「おっおい...また抱きつくなって!!」
優にぎゅーと抱き着く狐姫。
「...むむ?なんなのですかッ...あの狐の妖怪は...」
この2人の様子を誰かが見ていた
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