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部屋を暗くしてパソコンをつけ

お気に入りの動画を流す

きらきらとした音の中で

ぼくは自分を忘れることができる


子供の頃は世界が不定形だった

夜の外には化け物がひしめき

ぼくは夢の中でいつも食べられ

家族は嬲り殺されてしまう

でも、いつからかぼくはタバコを買うために

夜道を散歩することができるようになった


子供の頃に読んだ漫画は

頭を使うものがヒーローだった

自分を信じるものがヒーローだった

最後まであきらめないものがヒーローだった

つまりぼくはヒーローじゃない


部屋の明かりをつけたときに

ぼくはパソコンを見つめているちっぽけな男を見つける

今の彼は窓の外の夜に幻滅している

そして彼はただずっとパソコンの画面を眺め続けている

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