詩
千景
1
ほら見てみろ
闇がある
おなじみの闇が
でもどこにあるっていうんだ
やつはもっと情熱が必要だと叫んだ
そしてめらめらと燃え上がった
消し炭も残らなかった
そしてみんな次の焚火を求めて去っていった
こめかみに銃口を当て
引き金に指をかける
その次の瞬間
めでたく昇天し
死に損ない
もう死んでいたことに気がつき
夢から目が覚める
現実と死体は
動き出そうとしないという点において
よく似ている
過去は僕に見向きもしない
ただ僕が進まなかった未来の方を見ている
未来は見えない
どこにいるのかもわからない
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